左翼機関紙だな

 今日の朝日新聞左説も相変わらずだのう。冒頭に「一衣帯水」を持ってきて、日本と支那がとても近い関係にあり「常に複合的な視座が求められる」と言う。おっと、この頓珍漢な社説の題を言うのを忘れておったわい。

《日中の世論 隣国への視座、冷静に》

 国同士が対立していても、国民同士は冷静に信頼関係を醸成する必要があると説く。けれど、2000発の中距離核搭載可能ミサイルが支那沿岸から日本に向けられている現状で、どう信頼すればいいのか左説論説委員にぜひ教えてもらいたい。

 左説は続く。「支那人民に日本の印象を聞くと、8年ぶりに悪化している。その理由としては歴史問題や尖閣問題、米中対立での日本の姿勢などが気に入らないから」だとさ。

 おいお~い、歴史問題って、歴史を修正(どころか捏造)をして日本を責めてくるのは支那共産党だよね。尖閣問題って、尖閣はどう歴史をひもといても日本のものであり、支那のものだったなどという文献は何もない。むしろ支那人尖閣周辺で遭難した時に、日本がそれを救出した。その際に支那が礼状を出し、その中で尖閣を日本領と認めている。そもそも問題なんてないのだ。今の尖閣にあるのは支那の一方的な侵略行為でしかない。

 米中対立だって、その根底にあるのは支那の独裁覇権主義だろう。ウイグルチベットなどのジェノサイドをアメリカが指摘し、それを欧米諸国が支持している。それに日本が同調せずしてなにが人権だ。

 左説のオッサンは言う。

支那人の観光客が日本に来れなくなったので、彼らが発信する日本の多様な情報がしぼみ、相対的に支那政府の発信の影響力が増したともいわれる」

 わけねーだろ。支那共産党はあらゆるものを使って支那人民を管理統制することに成功している。日本に来た支那人が「日本は支那より素敵よ~」とSNSで発信したって、あっという間に当局に消されてしまうのが支那共産党体制である。とぼけたことを紙面で言っているんじゃねえぞ。

 それでも少しだけ小声で支那政府に対して意見を述べている。

《欧米諸国の世論調査でも対中感情は軒並み悪化している。中国政府はその原因をよく考えるべきだ。》

「その原因は」などと曖昧な言い方をせずに、「独裁、ジェノサイド、周辺諸国への武力恫喝が対中感情を悪化させている」としっかりと書けよ。

 締めがこのセリフだ。

《共存共栄の道を探る日中双方の知恵が試されている。》

 こらぁ、日本はなにもしていないぞ。やってくるのは支那ばかりではないか。なんで支那とロシヤの艦隊が日本列島を周回しなければならないのか。完全に脅しのデモンストレーション以外のなにものでもない。

 あ、もしかしたら左説論説委員はもっと深いことを考えているのかもしれないな。「共存共栄」というのは――共産党の存在を認めて共産党が栄える道を探れ――ということを言っているのかも。そのことに支那共産党はもとより日本も知恵をしぼれと言っているのか?深い・・・深くない、不快なだけだ。