夕べ、安城市民会館で落語会。志らくが二席、弟子のらく兵が一席。この間の豊橋では喬太郎が三席やったのに比べれると、やや物足りない。
まずはらく兵が高座に上がってご機嫌をうかがったのは、「親子酒」だった。そいつぁこないだ喬太郎が演ったばかりで、おそらく客の中の何人かは豊橋で聴いている。あの喬太郎を聴いちまったら、他のでは笑えない。唯一笑ったのはまくらで「らく兵という名前は、志らくのらくに兵隊の兵です。理由は、私の顔が兵隊顔だったから」っていうところだけ。
そして志らく。一席目は「幇間腹」を出してきた。これはまあまあ。二席目はなんと「芝浜」を掛けてきた。師匠談志の十八番である。これがまさに談志の「芝浜」で、忠実と言っちゃぁなんだけれども、談志の「芝浜」を聴いているようでした。もちろん談志のほうが上手いけれども。
志らく、まくらに「プレバト」を持ってくるかと思いきや、まったく「プレバト」には触れずじまい。話題にしないということは、やはり「俳句」には本腰を入れていると見える。それはそれで善し。破調の志らくの句は悪くないのだ。