凸凹調査視察+α

 いやはやハードな取材旅行だったわい。なにしろ日記も書けない状態だった。とはいえ収穫は大きく、情報の収集量もかなり充実していると確信している。「調査・取材はこうやる」ということを同僚らに示せた。

 調査内容は「博物館リニューアル」と「展示会の企画」というワシャの得意分野のものが一件。これは何人かの役員が同席したが、質問はほぼワシャ一人の独占状態で、その上予定時間を30分程オーバーしてしまった。

 そもそも他の人にも質問を譲ろうと思っていたんですよ。でもね、ワシャの質問に対して、向うの肩書ばっかり派手な学芸員が、前置きとして、おそらくは三河から来た凸凹チームを歓迎する意味もあったんだろう。滔々と徳川家康の生涯を語り始めた。

 おいお~い、繰り返すが、ワシャらは三河から来ているんですよ~。おおかたの三河人は郷土の英雄である家康の生涯などよほど知っている。

 さらに言えば、歴史好きのワシャは『徳川家康文書の研究』、『家康の族葉』、『家康の臣僚』、『徳川実紀』などの専門書から、司馬遼太郎の『覇王の家』、『関ヶ原』、『濃尾参州記』にいたるまで、書庫にある家康関連本は300冊を下回ることはない。ちょっとした図書館よりも充実していると言っていい。すいません、ちょっと自慢が入りました。

 ともかくだ、九州で、企画展に合わせてお勉強したくらいのことを、滔々と述べてくれるな。ワシャらの時間は有限なのだ。聞いたことだけに答えてくれればいい。

 結局、その学芸員の話をワシャがさえぎり、彼は「この前置きが大切だ」と弁明するから、それをやり込めて黙らせた。リニューアルのほうを担当した課長は、事務方なんでしょうな、要領よくこちらがわの質問に答えてくれて、資料説明も的確で、なかなか良質なレクチャーとなった。

 調査項目の二件目は「災害対応」で、これも防災関連の部署にいたワシャの得意分野で、2日目に昨年度大きな被害をもたらした「球磨川」と、3日目には5年前の熊本地震の取材をする。

 日中に現場をまわり、ホテルにもどるとそれらをまとめて、食事をとって、ビールを飲むとポテチンと寝てしまった。同僚たちは新幹線の中で余裕の爆睡であったが、ワシャは、質問内容の再確認やら、持参した文献の読み込みをしていたらあっという間に関門海峡を渡っていた。そりゃ眠っちまいますわなぁ。

 ということで2日以降のお話は、明日のココロだぁ~。

 

 と、言いながら気になる投稿が朝日新聞の「声」欄にあったのでおまけで。

 右肩の位置を占めているので、朝日新聞も一押しの投稿である。お題は「五輪強行 開戦時の日本を想起」で、59歳の北海道の女性の手による。祖父が83年前に支那事変でこの時期に戦死をされたという。女性が生まれる24年も前のことだから、仏間に飾ってある遺影でお爺さんを知っているんでしょうね。

 でね、《日本はなぜ戦争に到る前に踏みとどまることができなかったのだろうか》と考えちまうそうですわ。そして《今、反対という多くの声を無視して東京五輪が開催されています。いつか来た道をたどるのではないか、戦争を食い止められなかった市民はこんな思いだったのか、と強く危惧しています。》

 キター!「いつか来た道」。

「軍靴の音が聞こえる」とともにお花畑反日サヨクの皆さまが常套句として使うフレーズですね。

 さらに突っ込めば「反対という声」は多くない。共産主義政権をつくろうとしている共産党立憲民主党、そして朝日新聞に代表される大マスコミが喧伝しているだけで、大多数の国民はそれに踊らされているだけである。そして真に反対する連中より、はるかに数の多いサイレントマジョリティーがいることをお忘れなく。

 もうひとつ言っておくと「日本が戦争に到る道」に踏み出したのには、朝日新聞が大きく関わっている。このクズ紙が「戦意高揚」「日米開戦」を紙上で煽りに煽ったのである。それに国民は乗せられて、戦争に突入していった。ある意味、国民の意志がそこにあった。

 しかし、今回はよかったじゃないの。朝日新聞は「止めろ止めろ止めろ!」、共産党立憲民主党は「中止中止中止!」と叫んでいる。朝日新聞リトマス試験紙といつも言っている。朝日新聞の論調の反対を行けばそれがまともな道である。だから、政府は、朝日たちのつくりあげた虚構の圧力に屈せずに開催したということは、図らずも朝日に煽動されて戦争に突入していった時と反対の行動に出たわけである。

 この左巻きなオバサンは続ける。《コロナ禍は、日本という国が国民のために存在しないということを明らかにしてしまったと感じています。》

 おいお~い、尾身のジジイに攪乱されてしまってはいるが、日本はコロナ対応をよくやっているほうだろう。少なくともさざ波だ。そして「政権が国民のために存在しない」というならば、同じことをそっくり支那に言え!

 このオバサン、後半に学術会議の選考について持ち出してきて《任命拒否された6人をあれこれ調べたのでしょうが、世界へ向けて発信する五輪の関係者に対しての調査はしたのでしょうか。》と言う。

 学術会議が国民の税金に寄生する団体で、なにの成果も上げないどころか、支那あたりの軍事研究に協力してきた現実があった。そいつらには何のお咎めもなく、五輪関係者はしっかり処分している。何の問題もない。

 最後っぺに、オバサンはこう言い放つ。

《政府がコロナ対策、五輪についてどんな発言をしてきたか記憶しています。こんな政府に馬鹿にされることはごめんです。》

 そのままお返ししましょう。

 共産党立憲民主党がコロナ対策、五輪についてどんな発言をしてきたか記憶しています。こんな野盗に馬鹿にされることはごめんです。

 投稿者はワシャよりも若い。つまり「五輪開催」を見て、大東亜戦争の開戦時を想起することは不可能だ。ワシャは彼女よりも年長だし、さらに軍事・戦争の勉強もしてきた。左翼のオバサンよりも熟知している。しかし、開戦時の日本の全体像など想像できない。

 いいですか、コミンテルン教育に洗脳された頭で、まともな想起ができますかってんだ。