天呆の改革

 ワシャの中学校時代には、「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」は江戸の三大改革と賛美されていたものである。しかし、昨今、これらの改革は「改悪」だったと確認されている。

 緊急事態宣言、例えば小池東京都知事が、気分だけでゴリゴリの緊縮を庶民に押し付けてくる。これって「天保の改革」並の悪政ではないかい?

《コロナ「厳しい状況続く」 小池都知事

https://news.yahoo.co.jp/articles/623d27675ca65b69f0241bc2c72d2107f26f5edf

 なんの具体的なことも示さず脅すだけじゃないか。まさに令和の水野忠邦

 では、その「天保の改革」をおさらいしときましょう。天保の小池と言われていた水野忠邦という老中が権力を掌握し、綱紀粛正・倹約励行・風俗是正に力を入れた。諸般の事情があるにせよ、奢侈(しゃし)の取り締まりは尋常ではなかった。とくに忠邦配下の鳥居耀蔵は異常な弾圧者としてその名を轟かせた。

 徹底して江戸文化、庶民の遊びなどを敵視して禁圧したために、町人たちの営業や生活が成り立たなくなってきた。忠邦は「江戸が衰退しても一向に構わない」と公言しているほどだから、「健康のためなら死んでもいい」ということ一緒で阿呆な権力者の典型である。幕府支配にとって無用なものはその存在すら許さないというのだからどうしようもない。女髪結、装身具を作る職人、促成栽培をして野菜を売る百姓、高級料亭、贅沢普請などなどを禁止していく。とくにワシャが忠邦の嫌いなところでもあるんだが、歌舞伎を弾圧しやあがった。この一点だけでもこの老中が朴念仁で、おそらくワシャが同時代にいたとしたら、「反水野忠邦」の狼煙を上げていただろう。さらに言えば、このジジイ、寄席の取り潰しをも画策しやあがった。絵草子、錦絵、人情本にまで厳しい統制をかけやがって、許せねえ悪党だ!

 

 そこで言いたい。今、何やかやと言いながらも国も都もお上のやっていることは、水野忠邦と同じじゃあないか。

 歌舞伎も観られねえ、寄席も開かねえ、おちおち飲んでもいられねえ、庶民ばかりを苛めているが、おいちょっと待っておくんなせい。そもそも、現代日本の老中幕閣連中の親中派が、その後にひかえていた習近平の日本訪問に配慮した結果、一番大事な最初の水際対策が出来なかったからじゃねえのかい?のっけに支那からの人流を止めなかったのは、オメーら親中派を抱える政府自民党、親中の公明党じゃないか!

 オメーらはいいよ、ある意味で殿上人だから世人とは違う世界で生きていやあがれ。しかし、庶民は歌舞伎も観たいし、寄席で笑いたい。居酒屋で肴をつつきたいし、かわいい××と××したい人もいるだろう。

 そういった庶民の楽しみを奪っておいて、なにを偉そうにしていやあがる。

まず徹底的に情報の公開をしろよ。政府が知っている、厚生労働省が知っている、県の上層部が知っている、だから庶民は知らなくてもいい・・・ではダメなのだ。どこの誰がいつ罹ったか、どこをどう動いたか、類推でもいいから明確に示せ。さらにお上の持っているウイルス情報などを偏らずに情報公開しろ。どうも、感染者数、変異株などであおる割には、その情報がボケている。大切な部分を隠しているような気がする

 厚生労働省に言わせてもらうが、今、ワクチン接種が世界的に日本が遅延しているその理由、詳細は書かないけれど、要するに厚生労働省、医師会、厚労族議員の鉄壁のトライアングルが、今まで阻害してきた大きな要因ではないのか!

 暴論と言われても、さらに言わせてもらうが、武漢ウイルスに感染した人は5月4日現在で約61万5千人である。人口全体に占める割合は0.5%でしかない。この人たちの個人情報をしっかりと守っている。どこの誰かということを明確にしないことで99.5%の国民が疑心暗鬼になっていると感じている。地域社会にまで範囲を狭めれば、噂として「どこの誰それさんらしいよ」という話が廻ってくる。職場ならもっと詳細な「〇〇課の◇◇さんが罹患した」と裏情報が流れる。老人施設のクラスターでも比較的情報が流れてくる。それに有名人は「感染した」という情報が報道番組で流されているよね。

 だったら庶民だって、ある程度の特定をした情報を流したほうが、周囲の人間も気をつけるのではないか。

「凸凹市凸凹町の三十代男性が感染しました。行動は自宅と駅と電車を使っての往復で常にマスクを使用していました。市内での行動は車を使用しての買い物程度で、濃厚接触者は外出を極力控えていたので、市内での接触者は家族と3人の友人だけとなっています。現在のところ家族から感染者は出ていませんし、3人の友人も感染していません」

 これだけ出してくれえるとかなり安心しませんか?

 感染経路が不明という人が増えているけれど、その行動や言った場所などは、記憶から消えていなければある程度特定できる。それを積極的に情報公開することで、その人と接点のあった人や場所について市民はさらに気をつけ、感染防止に努めるのではないか。

 

 現在は、隔靴掻痒な情報ばかりを出しやがって、しかし禁令のほうは天保の改悪なみに出してきやあがる。もう「天呆」どころじゃねえな、「澱呆の改悪」と言わせてもらおう(怒)。駄洒落が佐高信級になってしまったか(笑)。