有権者ハラスメント

 今朝の「グッとラック」で以下のような内容の話題が出ていた。

《女性地方議員襲う「有権者ハラスメント」の壮絶》

https://toyokeizai.net/articles/-/416163

 この記事ほど詳細な内容ではなく、朝の報道バラエティらしく薄っぺらい内容だった。だからネットで調べてみた。

 要するに、女性議員に対して様々なハラスメント行為があるということを言っている。しかしそんなことはやむを得ないものだろう。

「このハゲー!」で、国会議員を辞めた豊田真由子氏の発言を、この日記にもメモってある。

《議員という賤業》

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2020/11/30/074433

この中の豊田氏の発言を引く。

「国会議員というのは、新人・若手なんて地元政界では一番下っ端なんですよ。ヒエラルキーの一番下で、もうみんなからマウントとられて、もういっつも頭下げて、どんな不条理なことも、お金のこととか以外は、どんなことを、何を言われても耐え忍ぶんですわ。なんで耐え忍ぶかというと、自分のためではなくて、この地域や国をよくしたいと、思って議員になろうとか、成り続けるためには、そこでいじめられても応援してもらえないと議員にはなれないんですよ」

 国会議員ですらそうなのである。いわんや地方議員をおいてをや。

 ここでも「女性」という括りがクローズアップされているが、こんなもの「男性」でも同様なことで、一票をこれ見よがしにかざしてくる有権者(もちろんそうでない品格のある有権者もいる)は、なにしろマウントを取りたがる。

 聞いた話ですよ(笑)。

 ある地方議員が、たまたま何かの席で、地元の人に挨拶をしたら、こう言われたそうだ。

「おまえは挨拶してくるのは選挙の前だけだな」

 そりゃあそうかも知れません。その議員は何千票という得票で当選している。投票してくれた人に一人一人挨拶して回るのはなかなかできるものではない。だから、何かの席で会った時に挨拶をするのだが、たちの悪い有権者は「おまえ」呼ばわりで文句をつけてくる。

 あるいは、地元のイベントなど、有無を言わさず早朝から深夜まで奴隷労働を強いられる。

「ちょっとその日は都合が悪くて~」などと切り出そうものなら、「次はないからな」と脅される。

「では次は辞めます」と言おうものなら、「1期で辞めるなら、端から出るな。地元の恥だ」と罵声を浴びせられる。

 男性だってそうなのだ。冒頭のニュースや「グッとラック」では「女性」にばかりスポットが当てられているが、そうではないと言いたい。

  さらに言えば「グッとラック」では、東京都議会議員の時に、質問に立って、ヤジを飛ばされ、泣いてしまった塩村あやか氏がクローズパップされていた。こういった時に必ず注目をされるというのも哀れだが、その程度のメンタルでは、おそらく有権者の発言はみんな「ハラスメント」になってしまうのではないか。

 相対的に、議員の地位が下がり、有権者の立場が強くなるのはいいことである。しかし、有権者で一括りにできない、性質の悪いのも混じっていることも事実だ。

 このあたりは議員がきちんと声に出していけばいいと思っている。ぐつぐつ言われたら、ぐつぐつ言い返す。それで「おまえには票を入れない」と言われれば、結構じゃないか。そもそも議員なんて有権者に媚びへつらってまでやる仕事じゃぁない。