下手乱?

《ベテラン市議、金属バット持ち市役所へ…議長に面会要求・一時騒然》

https://news.yahoo.co.jp/articles/2cfe11f2e0f29ddd2a5f5b015b8beaae4902dbc2

《10日午前10時半頃、石川県七尾市役所の職員から、「バットを持ったマスク姿の男が庁内にいる」と七尾署員に届け出があり、駆けつけた署員がバットを持ち込んだ同市議の杉本忠一容疑者(77)を県迷惑防止条例違反(粗暴行為等の禁止)の疑いで現行犯逮捕した。》

 このニュースを聞いても、さほど驚かなかった。市議会議員なんてその程度のが、たくさんいる業界で、むしろモノのいいのを見つけるほうが大変なのである。

 このジイサン、市議を10期もやっているというが、市会議員なんて人生を40年も捧げる仕事ではない。他にすることはなかったんかいな?なにを目指してジイサン議員は生きてきたのだろう。最後の仕事(笑)が、バットを持ち覆面をして市役所の中をうろうろすることだったわけで、そりゃ通報されるわさ。そんな常識すら失ってしまったとしたら、40年の議員生活は人間形成にまったく無駄だったわけだ。「人生ってなんだろう」と考えさせられるニュースだった(苦笑)。

 そもそも、市議なんてものは何期もやるものではない。はっきり言えば即戦力なら1期で充分、行政を知らないというなら、勉強期間を含めても、まぁ2~3期ほどが適当なところだろう。そのかわり遊び半分でやってもらっては困る。4年間、毎日毎日、市政のことを考え続けてもらわないとね。

 どうもジジイ議員になると、議会の時と、それ以外では月に何度かしか役所に顔を出さないという大物も多い。しかし、行政は生きている。日々、動いているわけで月に数度で情報収集が事足りるなんて甘いものではない。

 ワシャの知っている市議は、地元で理事役員(小間使い)をやりながら、土日も出勤して情報収集に努めている。土日だって図書館や公民館は開館していて、職員は出勤している。平日に、バットを持って本庁舎をうろうろするばかりが仕事(笑)だと思っていたら真性の阿呆だ。

 後々市長になりたいとか、県議を経て国政に出たいとかというなら期数を重ねることも重要かもしれない。しかし、40年も市議をやっていたら脳味噌が腐りまっせ。大卒職員ならとっくに退職している。

 このバットじいさんの経歴や活動内容を知らないので、想像でしかないのだが、概ね40年も市議をやっているジジイというのはあるパターンに嵌り込んでいる。

 大物ぶった横柄さ、先輩面、出勤数少なめ、教養も少なめ、質問はめったにしない、その質問は職員に書かせる・・・とかね。

 残念ながら、市の職員の書いた原稿を読んでいるだけの議員なら、それこそ経費と時間の無駄である。

 おそらく10期の市議なんて、市役所にすらなかなか顔を出さない。大物だからね(笑)。議会の時と、何かの会議の時にお出ましになられるくらいで、お出ましになっても自席で舟を漕ぐのが関の山、だって大物だから話を聴かなくっても全部解っちゃうんだ。オマエは超能力者か!

 こんなのが全国津々浦々にびっしりと蔓延っている。この世界だけは「昭和」のままと言っていい。

 

 小津安二郎忌にこんな無粋な話をしたくはなかったが、つい気になってしまって、だらだらと書いてしまった。

 

※49日議員 49日議員