科学者の武田邦彦さんが言っていた。
《共産主義が自国民をどんどん殺す。それはなぜか?共産主義には神様がいないからである。残念ながら「神様がいない社会」では、現時点ではまだ人間社会は構成できない。》
「人を殺してはいけない」というのは宗教である。これを世界の人々は意識するにしろ、しないにしろ、潜在的にもっていて、まともな人間は人を殺さない。
しかし、共産主義は「無神論」で貫かれている。神がいないので、党が必要でないと決めた人間は殺していい。
例えば、共産党の高位にいる人間が肝臓疾患に罹った。彼は共産党のために役に立つ人間として認められている。かたやイスラム教に帰依するウイグル人がいる。共産主義にとっては必要のない人間だ。
共産主義にとって必要なのは高位の共産党員である。神様のいない社会では、ウイグル人から肝臓を取り出して、共産党員を救うことは「善」である。
そういう理屈で、共産主義は支那中国にしろ、ソ連にしろ、カンボジア、東欧、北朝鮮で9200万人(『共産主義の黒書』より)の人間が殺戮された。
カンボジアが未だに経済復活できないのは、国民の半分を頭のいいほうから殺した結果である。優秀な頭脳を根こそぎ刈り取って、「共産主義」という亡国のイデオロギーに染め上げられた危痴害どもが国を主導すれば「こうなりまっせ」という典型事例になった。
少なくとも共産主義を掲げて国を主導する体制はきわめて危険であることを日本人は知らなければならない。