いやはや、週末は忙しかったですぞ。
武漢肺炎のせいで、えらくイレギュラーな予定が入ってくる。なにをやっていたかは、ちょっと言えませんが(笑)、なにしろバタバタしていたんですね。
とはいえ夕方には一段落したんで、気分を変えようと駅前の本屋に立ち寄ったのでした。
ほしい本があったので「もしや?」と思っていたんですが、残念ながら棚に挿ってはいなかった。仕方ないよね、年間8万冊もの新刊が出るのである。すべてを地方の駅前の小さな本屋がフォローするのは不可能だろう。
いいや。また「e‐hon」で注文しておこうっと。どのみちこのお店に送ってもらって、受け取りにくるのだから。ほしい本はなかったけど、やっぱり何冊を買って家に帰ったのだった。
その帰路のこと。ワシャの家の近いところで、住宅の建設工事をやっている。クレーン車が外壁を吊り上げて組み立ての最終盤で、クレーン車が道路を占用しているので、交通誘導員が2人立って、交通整理をしていた。
ワシャはその道路は通らずに、並行してある自転車道をケッタくっているので何の影響もない。とは言っても、普段はまったく車の通らない道なので、たま~に、この辺りに住まいするものが車で通りかかるくらいなのじゃ。だから誘導員も手持無沙汰の様子だった。
普段なら、そんな風景は見過ごしてしまうのだったが、昨日の場合は、本屋で買った書籍の影響で、日が暮れてからも立哨している誘導員がちょっと気になったのだった。
柏耕一『交通誘導員ヨレヨレ日記』(フォレスト出版)という本を買った。まだ目次しか見ていないので、中身を読んでいるわけではなかったが、それでも目次からおおよその内容は類推できる。
「交通誘導員の多難な日常」
「交通誘導員の喜びと悲しみ、時々怒り」
「どうしても好きになれない人」
などなど、な~んとなく見えてくるでしょ。
そのいくつかの見出しが脳裏にあったので、実際に仕事をする誘導員を見つけて、記憶がよみがえった。
1か月前くらいだったかなぁ。
中心市街地の交差点で歩道の滞留部分が工事中だった。歩道を通行止めにしているので、仮の通路は車道側にはみ出して設置してある。そこに小柄で小太りの女性誘導員が立っていた。
ワシャは、その先の歩道に出ようと通路に足を踏み入れた。そうしたらね。
「ちょっと待ってください。止まってください」
と、誘導員が赤い誘導灯を振りながら制止をする。
「え?」
てなもんですわ。仮通路には誰も通行していない。ワシャが進入しても、まったく問題はないと思う。しかし、制止を求められたから、少し「むっ」としたけれど、指示に従って仮通路の手前で待機した。もちろん誰も通らない。待つこと暫し。信号が変ってようやく誘導員は通行を許してくれた。信号が変るまでは歩行者を通すなという指示があったんでしょうね。誘導員は、その指示に忠実に従ったまでで、応用力、融通性はないものの、職務の遂行ということでは正しい。
そんなことがあったばかりで、家に帰って風呂で『交通誘導員ヨレヨレ日記』を読んでみた。これがおもしろい。
そのあたりは、また明日のココロで。