虎の門事件

 大正12年というからかれこれ百年ほど前にことになる。12月27日、帝国議会の開院式に向かう摂政宮裕仁親王が狙撃されるという事件が起きた。犯人は「共産党万歳」を唱える無政府主義者であった。幸いにして弾丸は窓ガラスに穴をあけただけで摂政宮はご無事だった。そのまま開院式にも出席されたという。

 この事件の2年前に「コミンテルン日本支部準備会」が発足しており、アメリカの共産主義者らとの交流も頻繁に行われている。そんな時代の事件であった。

 

 ワシャは「コミンテルン」という胡散臭い集団が嫌いだ。それと交わって社会主義革命を起こそうという連中ももちろん嫌いだ。彼らにかかれば、日本の伝統や文化、歴史や風土は軒並み破壊され尽くすであろう。実例は、西の隣国を見れば実証されていますよね。チベットの伝統、文化、歴史、風土がいかに共産党と名乗る胡散臭い連中に蹂躙されていることか。付け加えておくと、そもそもナチスは「民族社会主義ドイツ労働者党」のことであって、共産主義の亜流なのである。そういった意味では、中国共産党も、朝鮮労働党も、民族社会主義ドイツ労働者党も同根であった。

 

 もし、この時に摂政宮に何かがあれば、おそらく後世の歴史は大きく変貌していたであろう。賢明な昭和天皇だったから、日本は滅亡の淵から甦った。昭和天皇のご聖断なくば、日本は泥沼の本土決戦に突入し、ソビエトの介入を許し、西日本国と東日本国の分割統治さえあり得た。

 

 百年前に摂政宮裕仁親王に銃弾を放った狂人がいた。そして、百年後、昭和天皇のご真影を焼くバカが蠢き出す。どの時代にもコレラ菌のような危痴害は微量だが存在する。防疫体制がしっかりしていればなんということはないのだが、一旦、それが破られて、かつこちら側の免疫力が落ちているとたちまち発病をする。

「あいちトリエンナーレ」で水際での防疫体制が破られて、今度は北海道に罹患してしまった。広島にも感染する可能性は高い。 

 北海道で「不自由展」系の展示会が1日だけ開かれた。「虎ノ門ニュース」でその状況を見たけれど、レベルの低さは尋常ではない。ネットにもその状況が拡散されているだろうから、皆さん自身で確認をしていただきたいが、高校の学園祭のほうがはるかにクオリティーが高く芸術性に富んでいる。

 

 表現の自由は死守しなければならない。しかし、共産主義無政府主義、暴力革命など危険思想に染まった「反天皇制運動連絡会」のごとき輩の活動はある程度の歯止めが必要だと思う。全国民中80人もの支持を受けている団体である(笑)。そのほとんどが高齢者であるという。この80人は毎回、「反体制」を叫びながら警察の保護を受けながらデモ行進をしているのだが、それはあまり格好のいいものではない。まぁどうでもいいと言えばどうでもいい団体なんだろうけど、これが「不自由展」に深く関わっている。県知事以外はまったく見向きもしないような活動に対して公費を投入する必要があるのだろうか。そして、こういった危険思想から第二の難波大助が現われないとも限らない。

「あいちトリエンナーレ」でじゃぶじゃぶと餌を与え、北海道の「不自由展」では公共施設を使わせるという栄養を与えてしまった。パンデミックしたらどないすんの?