ワシャは固陋な保守主義者ではない。半分以上はリベラルな思想を持っている。例えば土地などは公有にすべきだとすら思っている。つまりベースの部分は、共産主義とそれほど違わない。ただし皇室を敬してやまないし、上京すれば靖国神社には必ずお参りに行く。自衛隊には好意的だし、憲法は改正すべきだと思っている。「あいちトリエンナーレ」では河村市長に与する。そして外国人移民政策については「反対」の姿勢を鮮明にしている。
というように、ワシャはリベラルだけど保守なのだ。
昭和36年に駐日大使として来日したエドウィン・O・ライシャワーが言っている。 「日本は、世界の中でもきわだって特色のある、洗練された文化を長年保ってきた国である。それは、ひとえに、国民のすばらしさと特異な歴史的経験の賜物なのである」
ワシャは、ライシャワーの愛した日本が好きである。日本の文化が好きである。日本の歴史が好きである。この特異な歴史的経験を重ねた、四季折々に千変万化を見せる極東の小さな国を心から愛している。
ワシャは外国人の移民に対して「反対」だと言った。しかし、ライシャワーが日本に帰化するというなら大歓迎をしたい。別にこの人が偉い人だから受け入れるというのでなく、この人が日本のことを愛し、日本のことを理解してくれる人だからこそ、迎えたいと言ったのである。
その意味で、今回のラグビー日本チームを支えてくれた若者たちは歓迎しようではないか。君が代を歌い、細石に頭を垂れ、日本のために戦ってくれた勇者たち。彼らは、日本のことを心から愛してくれている。そのことは画面からひしひしと伝わってくるのだ。
別にラグビーの日本代表でなくてもいい。労働力として日本に入ってきた外国人でも、日本を好きになってくれて、君が代を歌ってくれて、日の丸や旭日旗にほっこりしながら、まじめに働いてくれればいい。それだけで彼らは日本人たる資格を得たも同然。少なくともワシャは彼らを同朋と見なす。
これと反対の連中、日本国内で独裁者の写真を崇め、日本を貶める歴史教育をし、日本の文化に馴染まず、国籍すら取らない異邦人は、即刻、君たちの愛する祖国に帰ってくれ!そう思っている。まぁ日本人の中にも、日本を嫌い、日本の歴史を腐し、日本文化を嫌悪する輩がいるからどうしようもない。そういうヤツは熨斗をつけるから、どこぞの国(彼らが尊してやまない国)に貰ってもらいたいくらいだ。
リーチマイケル、この人が日本に来たことは、間違いなく日本歴史に深く刻まれることになる。ラグビーの功労者としてだけではなく、今後の日本の中で、インパクトのある存在に成長していく可能性を見ている。どうであろう。リーダーとしてこれほど有能で幅も奥行きもある人材を見たことがない。これから年齢を重ねてゆけば、あるいは日本国首相すら視野に入ってくるのではないか。
ワシャはリーチマイケル氏なら、日本国の首相になってもまったく異存はない。そうすると官房長官は田村優だな……とか、そんなことを考えながら南アフリカ戦を見ていたのだった。あ~おもしろかった。
以下はおまけ。
嗤いたいわけではない。これが現実だということを知ってもらえば幸いだ。
《乱闘騒ぎ、危険タックル… “北朝鮮vs韓国”の映像が解禁 「負傷させるためのプレーを…」》
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191021-00224462-soccermzw-socc
平壌で行われたワールドカップアジア2次予選。観客のいないスタジアムで選手だけが走り回っている。ラフプレイばかりの映像に「これはW杯予選なのか? 殺人サッカーなのか?」と韓国のサポーターが嘆いている。KFAの幹部も「まるで戦争のような試合だった」と言っている。
《【ラグビーW杯】稲垣啓太の“男気対応”に感激 危険タックル選手がSNSで返信「君の度量に感謝!」》
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191021-00090094-theanswer-spo
南アフリカのムタワリラ選手の危険タックルを受けて、稲垣啓太選手が頭から地面に叩きつけられた。北朝鮮と韓国なら、もう大暴動に発展するケースである。しかし、倒された稲垣は何も抗議をせず、そのままフィールドに戻った。そして試合が終わり、それも敗戦で終わったが、両チームは和やかにお互いの健闘を讃えた。まさにノーサイドの精神を体現している。その後の稲垣とムタワリラのSNSの交流がまたお洒落ですな。
「南アフリカの1番ムタワリラ選手。彼をずっと尊敬していたし、それは試合が終わった今でもそう。俺に対して危険なタックルがあったかもしれない。でも故意でないのは分かっている。気にしなくていい、ありがとう。優勝してくれよな」と、稲垣選手は男気あふれるエールを送った。これにムタワリラ選手も反応した。
「君の度量に感謝する、友よ! 君たち全員が僕らに凄まじい試合をもたらした。最高の幸運を!」と感激を示している。
これが成熟した大人同士の対応なのである。