「RUGBY WORLD CUP 2019」、日本チームはよく頑張った。
《海外メディアはW杯4強ならずも日本の健闘を絶賛「その戦いをノートに残すべき」「やってのけたことは称賛される」》
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6340129
残念ながら、過去に2度優勝をしている南アフリカの壁は高く3:26点と1トライも上げられなかったが、リーチマイケルを始めほとんどの選手が満身創痍の状態で大健闘と言っていい。ありがとう、ラグビー日本代表の皆さん。
おそらくにわかラグビーファンの皆さん(敬意を込め、かつ自分も含めて言っている)は、選手の名前も知らなかっただろう。でも、終わってみればなんと多彩で個性的で、そして素敵な顔ぶれであったことか。リーチマイケルは言うまでもない。日本ラグビーの恩人である。ドレッドヘアーの堀江翔太はよく見ればなんと知的な顔立ちであろうか。松島幸太朗の刈り上げアフロもだんだん見慣れてきた。おそらくヤンキーニーチャンたちがこぞって真似ることだろう。笑わない稲垣啓太は泣いていた。そりゃぁ悔しかろう。でも力は尽くしたのだ。あなたのスコットランド戦での33試合目の初ゴールは忘れないよ。モンゴリアンのような特異な風貌は、実に頼もしく、ワシャはずっとある剣客に稲垣さんを重ねてみていた。幕末の岡田以蔵、人斬り以蔵と呼ばれた剣の達人である。稲垣さんもラグビーの達人であるから、雰囲気が似通ったのかもしれない。
そしてもう一人。「トモさん」と呼ばれる大男が気に入った。ニュージーランド生まれの白人で、日本国籍を取得して日本人となった。リーチマイケル同様に、を氏名を逆転して名乗っている。本来はルーク・トンプソンだが、トンプソンルークと苗字・名前の順で表記している。少しでも日本人に近づこうという気持ちがうれしい。
昨日、敗戦後にインタビューがあった。最初に呼ばれたのが「トモさん」だった。かれがそのインタビューの中で連発したのが「ほっこります」という言葉だった。
「一緒に戦ってきた仲間をほっこります」
「最後の試合は残念だけどほっこります」
「応援してくれた日本のファンの人をほっこります」
というような感じだ。「誇りに思います」ということを伝えたかったのだろう。
このカタコトの日本語を駆使して感謝の念を伝えようとしてくれる「トモさん」に涙が出た。ありがとう。こっちこそあなたのことを日本人の同朋として誇りに思います。(つづく)