最近のワシャには土曜日とか日曜日というものがない。かといって平日が暇だというわけではなく、はなんやかやと仕事や所用が入ってくる。
先週一週間を振り返っても、町内の一斉清掃から始まって、公式な会議が7つ、その合間をぬって、凸凹商事の各部局をまわって事業決算の確認をする。これがなかなか大変で、来週早々の大きな会議で発言をしなければならない。だから、その準備で、凸凹商事は土・日休みなのだが、出勤して決算書や報告書の類をチェックしてきた。課長も何人か出勤してきていたので、その場でヒアリングなどをしながら、なかなか忙しい。
そのまた合間をぬって、落語会や読書会に行かねばならないので(笑)、ホントに寸暇を惜しんで、寝る間を惜しんで、活動しているという状況である。
それで昨日は、豊田市に出掛けていた。何をしに行ったかはまだ秘密なのだが、変貌著しい豊田駅周辺の様子をうかがいに行ったとだけ言っておこう(不敵笑)。
その折に、豊田市美術館でやっているクリムト展を観る機会を得た。ううむ、ワシャは19世紀末美術というのが好きで、展覧会があれば覗いているのだ。例えば、ミュシャなどもそのカテゴリーの中に入ってくる。ミュシャがチェコにいて、2歳年下でクリムトがウィーンにいる。お互いに影響されぬわけがない。実際にミュシャの「スラブ叙事詩」とクリムトの「哲学」と題された作品の雰囲気は極めて近いものを感じる。
また、クリムトの「ヌーダ・ヴェリタス」とミュシャの「バラ」は、裸と裸でないという差はあれど、髪の周辺に散る花とか、足元をよぎる蛇やトゲの茎などの構図がよく似ている。
19世紀末の巨匠の響き合いが感じられる展示会だった。その2回でトリエンナーレをやっていたが、まったく興味が湧かなかったし、時間もなかったのでクリムトだけで失礼をした。
その後、豊田駅前に場所を移して、今度は音楽鑑賞とあいなった。NHK交響楽団が豊田に来ているというので顔を出した。後ろの方の席での鑑賞だったが、これがタイムリーだった。チャイコフスキーの『幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミエ」op.32』と『交響曲第2番ハ長調「小ロシア」op.17』をたっぷりと堪能できた。東ヨーロッパ、スラブ系の匂いが漂うとてもクリムトと親和性のあるコンサートだった。
あ~楽しかった。
今日は、さっきまで凸凹商事で仕事をして、午後3時からこの日記を書いて、今(午後4時)から西尾張まで出かけなければならない。忙しいのう。