和シャは楽し

 昨日、仕事帰りにいつもの本屋に立ち寄る。注文していた萩原健一ショーケン最終章』(講談社)とNHKテキストの山川宗玄『禅の知恵に学ぶ』(NHK出版)が「届いたよメール」があったからね。

 ついでに「Hanada」と「WiLL」の8月号を購入する。会計を済ませて帰ろうとしたら、女性向けの雑誌コーナーで「和楽」が目に留った。いつもならスーッと過ぎてしまうんですよ。でもね「和楽」の表紙に「ミュシャ」の絵が付いていて、それに目が滞った。【特別付録】にミュシャのトートバッグが付いているではあ~りませんか。これは、速攻で買いである。

 

 帰宅して、「今日はいい買い物をしたわい」とほくそ笑みながら、「和楽」を読み始めた。そこで2度、3度、4度と驚いたのだった。繰り返すが、ワシャは「和楽」を、ミュシャのおまけがあるから購入した。ところが、よくよく見れば〈特集〉が「ミュシャと日本美術」である。なんと25ページにわたるボリュームで、いやいやこれは嬉しい不意打ちだった。それにワシャの大好きな日本の画家の「川瀬巴水」と「鏑木清方」も特集されていて、なんだかワシャのためにラインナップされたような編集ではないか!清方展は11月1日から東京国立近代美術館で開催するそうな。行きてー!!

 ここまでで嬉しさが2度、3度、4度。ところがこれだけでは納まらなかった。128ページには玉三郎丈が登場しており、そして178ページには扇子の特集まであるんですぞ。ワシャは歌舞伎ファンであり、扇子好きときたもんだ。人間国宝玉三郎丈は何度も観にいったし、扇子は安物ばかりだか40本ほどを持っている。服装の色と同系のものにしたり、季節に合わせたり、慶弔で選ぶこともある。歌舞伎に行くときには、隈取が描かれた扇子を持ってゆく。こんなんだから、玉三郎のページや扇子の特集はこれまたありがたい。ミュシャのトートバッグまで入れれば6つの「嬉しさ」があるわけで、これで1500円は安い!この雑誌はもう永久保存版になってしまったのだった。