無駄な悩み

 勝谷誠彦さんの友人であるハッサン中田こと中田考さんがツイッターでこんなことを言われていた。

《あなたが悩んで不幸になったからといって彼等が幸せになるわけではないので無駄に悩んでも仕方ありません。人間は平等ではなく自分に近いものから順に大切にするように創られています。ただもし何か出来ることがある地位につく等の機会があれば悪に荷担しないように。人はその器に応じて義務を負います》

 これにバグパイパーの加藤健二郎さんが《不幸な他人のことを考えて自分も不幸な気持ちになる「不幸の拡散」は、「いい人」になりたい人にありがちな作法ですね。》と反応している。

 ちょっと本題から外れるけど、加藤健二郎さんとは一度だけご一緒したことがあって、バグパイプの演奏を生でお聴きした。その後に世界の戦場の悲惨さなどをお話しいただいた。

 たまたまほどよく知っている方々のツイート、リツイートだったので目が留まった。

 中田さんがどういうツイートに応じでいるのかは解らない。文面から類推するに、なにか国際的なこと、あるいはアフリカの難民の話などを聞き悩んでいる人からの相談に応じたのかも。

 確かに中田さんの言われるとおりで、平和な日本で悩んでみても遠い異国の人びとにはなんの腹の足しにもならないし、加藤さんの言われるとおり、そういったことをことさら心配顔で言いたてる以外になにもしない人々は「偽善」なのだろう。中田さんにしろ加藤さんにしろ、実際に紛争地や危険な地域に入りこんで活動をしている人だからこそ、説得力を持つんですね。