津島でのイベント

 朝起きると体中が痛い。いつもなら腰に痛みが集中するのが、今朝は太腿、ふくらはぎ、腕、前腕、背中、臀部……が全部痛い、というか疲れている。
 まぁ原因は判っているからいいんだけどね。昨日、津島神社周辺や天王川公園のあたりでずっと走り回っていたんですわ。午前9時から午後4時まで、立ちっぱなしだった。10月5日の日記
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20181005
でも触れたけど、70年以上前のビンテージバイクを津島神社の社頭に集めたのである。ハーレーダビッドソンリクオーなど錚々たるオートバイが鳥居前に並んだ。70年は超えていないけれど、50年超えくらいのHONDAやカワサキも何台かやってきていた。その他にも健全なライダーがオートバイで集ってきて、津島神社の駐車場はさながら暴走族の集会場のようになったが(見た感じはね)、そこにいるのは紳士淑女のライダーばかりなので、穏やかなものである。たまたま七五三のご祈祷に来ていた家族もハーレーダビッドソンをバックに記念写真を撮っていたりする。そんな感じで、参拝客とも和気あいあいのなかでビンテージバイクの撮影会は順調に進んだ。
 午後2時半ごろに津島神社での撮影を終えて、かつてオートバイレースをしていた天王川公園に移動して、池をバックに記念撮影。ここでも公園で遊んでいる老若男女が、興味津々で集まってきて、中には50年前のレースの話をするお年寄りもいたりして、津島の人はオートバイにそれほどの違和感をもっていたいことが判明した。ここでも、撮影のために公園の駐車場に30台くらいのバイクが集ったのだが、「邪魔よ!」と金切り声を上げたのは、20代の女性が独りきりいただけである。あとの公園利用者は、「なにやっているの?」と興味津々で、ライダーに声を掛けたり、一緒に写真を撮ったりと、とても和やかな雰囲気だった。
 とにかく、100年前の技法を復活しての撮影なので、1枚写真を撮るだけで30分くらいはゆうに掛かってしまう。写真家は湿式とか乾式とは銀板とか、いろいろ技術的なことを言われていたが、ワシャには皆目理解できない。ただ、小さなアルミの板にビンテージバイクが刻まれた板を見せられた時には、全員が「おおお!」と声をあげたものである。写真家は、神社の休憩所や、天王川公園の駐車場の隅に、暗室まで造ってがんばってくれたんですね。
 その間、スタッフの一員であるオッサンは何をしていたかというと、車の誘導や資器材の撤去、集まって来た一般の老人たちも話しかけてくるものだから、それらへの対応と忙しく立ち働いていた。
 気がつけば昼飯も食わず、陽は西に傾いていたのだった。その後、帰り道にスタッフと軽く祝杯を上げて、忙しい一日を締めくくったのだった。あ〜病み上がりで疲れたけれど楽しい時間を過ごすことができた。こんな清々しい仕事終わりは何年振りだろう。

 佐高信のことを考える暇などまったくなかった。