民民のふがいなさ

 2016年3月に民主党(1996年結成)が選挙のために名称だけ変更した。それが「民進党」。前身の「民主党」政権がやってきた恥ずかしいことを、名前を替えることで誤魔化そうとしたが、国民を舐めてもらっては困る。鳩山、菅のやってきたことをそう簡単には忘れない。
 そして2017年、やっぱりダメだということになって、そりゃそうだ。細井豪志から辻元清美までいるんだから、よく解らない烏合の政党だった。それでもまとまる時はまとまる「自民党」のようならよかったが、なにしろ求心力がない。それに議員たちに自覚も矜持もないから、あちこちで手前勝手なことをペラペラと話したり、イエス高須クリニック共産党と並んでデモったり握ったりとか、やっていることが支離滅裂。これでは良識ある有権者は離れていく一方ですな。
2017年の時点で、一時は政権まで執った党が、「希望の党」「立憲民主党」「参院民進」「無所属」と瓦解した。それもありなん。でもね、右は「希望」、左は「立憲」……とまあ判りやすくはなった……ような気がしたが、なんだか「希望」に移った連中にまだ思想信条のいかがわしいヤツ、ただ単に当選だけを目的として動いているヤツなんかが見受けられ、またまた不可解な政党になり下がる。その点、「立憲」は左色、朝日色が鮮やかで、第二共産党のような立ち位置でとても判りやすくなった。
 愛知県の民進系は軒並みだらしがないね。矜持をもって己を貫いているのは12区の重徳和彦衆議院議員くらいのもので、跡は「民進→希望→国民民主」の右往左往組。いったい何をしたいのかまったく見えてこない。「国民民主」に「民主」をとってつけたのは旧民主への郷愁か?

 この政治家たちのうろうろを見ていて「関ヶ原の合戦」を思い出した。東軍に徳川家康という確固たる将がいて、対する西軍にはこれといった将が見当たらない。格下の石田三成あたりを担いではいるが、軍体制そのものがグラグラだ。宇喜多勢も島津勢も全体のことよりも自分の利ばかりを優先させている。小早川のようにいつ裏切ろうかという輩まであって、結局、西軍は大敗し、戦場の露と消えていった。

 ワシャ的には、戦場でうろうろしない奴、そこに期待をして見ていきたい。そういう意味では「希望の党」(「新」ではあるが)に残った5人には糞にまみれなかった分だけ美学があると思っている。
 この5人は小池東京都知事に「特別顧問への就任」を打診した。この5人の背水の陣に対して、やはりバカだった小池知事「都政に専念したい」と一蹴したという。核が欲しいことは理解できるけれど、もう少し人選しようよ。あなたたちのモノがいいのだから。