西部さん続編 八丁味噌 包丁男

 今朝の新聞から。

《西部さん死亡 第三者関与か 警視庁捜査 自殺ほう助容疑など視野》
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3316168.html
 URLは「TBS NEWS」のものだけど、内容は同様なので引いておきます。
 タイトルがそのままなんだけど、要するに、西部邁さんの死亡について「不自然な点があるとして、警視庁が捜査している」のだそうな。
 老師西部の死を、警視庁もメディアもごてごてと触るんじゃない。西部さんのどの本を読んでも、西部さんが自ら死を選んだことは間違いなく、遺書まである。にも関わらず「西部さんは当時、病気の影響で手が不自由だったことなどから、警視庁は西部さんがこれらを1人で行った可能性は低いとみて、関係者から事情を聴くなどしている」と墓を掘り返す連中がいる。きわめて下品だ。
西部さんのドラマは自らが完結されたのだ。それをたかが小役人が勝手に続編を作るんじゃない。

《岡崎「八丁味噌」GI指定外れる 老舗2社不服申し立て》
 またこれも小役人が仕出かした愚策。
 農林水産物や食品の地域ブランドを守るための「地理的表示保護制度」(GI制度)に岡崎の八丁味噌を造る老舗2社が「八丁味噌」の登録を農林水産省に申請した。しかし、農水省は「生産地の範囲が狭い」と再検討を打診したが、折り合いがつかず昨年の6月に申請を取り下げた。タイミングよく、その後、名古屋の「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」が登録されたんですと。
 これなんか農水省の役人がバカと言うだけのことですな。「八丁味噌」の「八丁」は岡崎城の西、矢作川の東の八丁町で造られた味噌のことで、大きなカテゴリーで言えば「三河味噌」の一種である。その上に「豆味噌」というグループがあって、その中に「名古屋味噌」なども入ってくる。だから「八丁味噌」というものは厳密に言えば、岡崎の八丁で造っている味噌のことでしかない。どうも「名古屋味噌」などが「八丁味噌」を名乗っているようだが、ワシャら三河人に言わせれば、「八丁味噌」は岡崎八丁の味噌しかない。
 農水省の役人がモノを知らないだけのことで、しかし無知は面倒くさいことを引き起こす典型ですな。勉強しろよ。

《市役所職員4人刺傷 金沢包丁所持の容疑者逮捕》
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180314-OYT1T50083.html
 朝日新聞の記事は上っ面ばかりで内容がないようなので、読売新聞のURLを引く。
 なんだかよくわからないが、《男は市役所3階の市営住宅課付近で、大声を上げながら男性環境局長(58)と男性職員(69)、女性職員(54)の3人を刺し、階段で5階に上がって男性秘書課長(52)を刺した。その後、最上階の7階の階段付近で、駆けつけた警察官に拳銃を向けられて包丁を手放して逮捕された。》とのこと。
 記事には、この包丁男が「無職」で「数年前から県警に生活に関する相談をしており」って書いてあるけど、警察に生活相談ってどういうこと?市役所に生活相談に行ったが、クレーマーと化し、なんらかのトラブルを起こして警察にまわされたのか。そのあたりは読売も記載していない。どちらにしてもこの包丁男が悪質なクレーマーであったことは間違いなかろう。
 この話を深掘りはしないけれど、クレーマーっていうのがあちこちに跋扈しているでしょ。そのクレーマーとこの包丁男は別種のものではなく、クレーマーの延長上に包丁男がいるということを警告したい。理不尽な口撃をする者は物理的な攻撃もしてくる可能性があるのである。
 最近の風潮としてクレーマーに優し過ぎる。甘やかしていると言ってもいい。無記名で送ってくる便所の落書きのような苦情メールにも、ご丁寧に返事を書き、「公開しろ」と脅されて、へいこらとネット上にアップする自治体もあるという。「おまえらキン○○ついているのか!」と言いたくなる。
 繰り返す。こういった理不尽なクレームメールの先に包丁男は立っている。そのことを忘れてはいけない。