2014年7月28日の日記
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20140728
で名古屋城の木造再建について書いている。その時点では《財源の問題から現状の耐震化で景観だけを守るというのが現実的だろう。ただし、どてっぱらにくらいついている外付けエレベーターは取り外さなければならない。あれがあるために、木造だろうが鉄筋コンクリートだろうが、城としての景観は著しく壊されている。》と書いた。
今朝の朝日新聞の三河版に《「エレベーターなし」車いす利用者に不安》の見出しがあった。内容は2022年に完成を目指す名古屋城木造新天守にエレベーターを設置しない方針を打ち出したのだそうな。善哉善哉。
歴史的な建造物を復元しようとしているのである。確かにバリアフリーは大切だとは思うが、文化というものはそういうものではないのだ。
障害者団体は、木造天守にエレベーター設置をするように要望をしていくそうだが、全て健常者と同じ条件を用意しろというのは暴論ではないだろうか。行けないところがあってもいい。
実際にワシャの父親は城好きだが、高齢になって膝を悪くしたので、エレベーターのない天守閣へは行けない。しかし本人は「外から名古屋城の勇姿を観られればそれでいい」と言っている。完成したらワシャはおぶってでも天守閣に登らせて上からの景色を観せるつもりである。
でもね、だからといって建物の雰囲気を壊してしまうエレベーターを欲しいとは思わぬ。もちろんワシャだって、先日の足を痛めたくらいだから、いつ何時階段を昇れなくなるかわからない。でもその時はやっぱり外から天守を眺めて善しとしよう。ワシャが天守に行くためだけにエレベーターは要らない。ましてや外付けのものなどもっての外だ。