台風の余波

 昨日は朝から豊田を走り回っていた。家族たちはスペインに行ったり、伊豆に行ってしまった。ワシャだけ留守番しているのも業腹なので台風一過の空に誘われて出かけたのだった。
 まず、メンズショップに顔を出す。いい秋物のジャケットでもあれば買おうかなぁと思ったのだ。ところがワシャ専属のオニーチャンが昨日は休みだった。祝日は稼ぎ時ではないの?訊いてみると、トヨタ系の会社が出勤なので、祝日はトヨタ系の客が全滅なのだそうな。ジャケットを何枚か見たけれど、いつものニーチャンがいないので、それほど積極的には薦めてこない。「じゃぁまたくるね」と言い残して店を出た。
 その後、仏壇屋に寄る。線香立てが欲しかったのである。だけど仏壇用の線香立てしか売っていなかった。当たり前だけど。ワシャはもうちょっとこじゃれたのが欲しかったのでそう言うと、「それはうちの店ではなくてファンシーショップかなんかじゃないの」と厳しく指摘された。そりゃそうだ。で、同じ通りのこじゃれた店をのぞく。
 う〜む、アロマオイル系の入れ物はけっこう揃っているのだけれど、線香立てはなかった。残念。仕方がないので、ハロウィンコーナーがあったので、そこで骸骨や怪物のピンバッチを探すが見つからず。骸骨の置物にグラグラきたけれど、重かったので止めておいた。
 それから本屋に入ってうろうろする。これは休憩みたいなもので、書架の間で背表紙を眺めているとリフレッシュするんですな。何かを買おうと思って入ったわけではないので森林浴の散歩のようなものじゃ。結局、「夏目友人帳」の公式ファンブックがあったのでそれを買っただけ。
 次に顔を出したのは、輸入食料品の店。ここには「飲むためのお酢」シリーズが置いてある。ワシャは「桃」「りんご」「葡萄」を愛飲しているのだが、「りんご」を切らしてしまった。お酢のコーナーに直行し、棚を物色するが、「イチジク」しかなかった。ワシャは「りんご」が欲しいのである。だからなにも買わずに店を出た。
 イチジクで1時9分を回っていた。昼食はトヨタに来ると立ち寄る蕎麦屋で軽く済ます。それからブックオフを2軒回る。ここからは午前中の仇とばかりに買いまくりですぞ。本は当然手当たり次第、その勢いをかってCDコーナーでも歌劇「カバァレリア・ルスティカーナ」、バロックの名曲集「アルビノーニアダージョ&バッヘルベルのカノン」、カラヤンアダージョ集などを買ってきた。
 それからスーパーに行き、三ツ矢サイダーを新搾りシリーズで「レモン」「グレープフルーツ」「ぶどう」の3種と特産三ツ矢シリーズの「鳥取県二十世紀梨」を2ダース、ううむ、これは買い過ぎた。これだけで12キロのあるのじゃ。腰が痛いわい!
 これで終わっておけばよかった。もう夕方近くになっているのだが、大相撲がおもしろくないので早く家に帰る気が起きなかった。だったら少し大回りになるけれど、知立の正文館に寄って行くことにした。この日が「古書五百円均一フェア」の最終日だったのだ。禅、俳句、万葉集を中心にどかっと買ってしまった。
 帰路の車が重いこと重いこと。