なにを好きになろうといいけどね

 北陸中日新聞が「アイ・ラブ・NK(北朝鮮)」という特集を組んだ。我が家の中日新聞をくまなく探したが、この記事はなかった。北陸中日だけの特集なのだろうか。読みたかったのに、クヤチー!

 でもここにありましたぞ(笑)。
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/popress/feature/CK2017061102000227.html
 それにしても、ボコスコとミサイルを打ちまくっている北朝鮮に対して、
北朝鮮の文化に胸キュン…?!》
《「先軍女子」の世界》
《見よこれが牡丹峰楽団だ》
 この親和性はいかがなものか……ということでネットでも盛り上がっている。
 この記事に出てくる「先軍女子」たちは、それはそれ、これはこれ、ということなのだろう。「北朝鮮の文化が好きだ」というのも一つの嗜好だとは思う。日本であるから自由なのである。
しかし、あなたたちがきゃぴきゃぴと話題にする「牡丹峰楽団」も含めて北朝鮮の体制であり、それは横田めぐみさんたちを拉致し自由を奪い、「日本国民の上に原爆を落とすぞ」と脅している北朝鮮なのである。
 いいよ、北朝鮮のマネキンのような楽団に胸キュンしても。「私たちと同じように普通の生活をしているんだ!」と感動してもいい。
 でもね、横田めぐみさんたちは北朝鮮のために「普通の生活」を「普通の人生」を踏みにじられたのである。そのことに思いを馳せて、それからおちゃらけようよ、と言いたい。
 督あかり記者は言う。
《日本では「謎だらけで不気味。危険な隣国」といったイメージでしょうか。》だから《先軍女子と一緒に北朝鮮の音楽やファッションなどを通して、北朝鮮の「今」をのぞいてみませんか。》と誘う。
 違うな。
 独裁体制で情報を遮断しているから、内部は見えにくい。しかし、いろいろな人の努力で鉄の檻の向こうを垣間見ることができる。それに優秀なジャーナリストが何人も何回も北朝鮮に入って情報収集をしている。けして音楽やファッションだけでは見えない部分まで取材してきた。イメージとしてではなく具体的な事実としていろいろな書籍や映像として伝わっている。
 それに拉致被害者蓮池薫さんたちの精力的な活動で、実際にその歪な体制の中身は白日の下に晒されている。謎だらけではないよ、先軍女子記者さん。
 一時期、韓流ブームとやらで日本のオバサンたちが狂ったようにソウルあたりに出没していましたよね。今はどうでしょう。日本人であれほど溢れ返った明洞など、日本の猫さえいない。一過性のものだと思うし、残念ながら朝鮮半島の文化は実のところ何度も破壊されてきた。ゆえに浅薄にならざるをえない。

 おまけ。
 福島瑞穂管直人が並んで「共謀罪に反対!」とか叫んでいる。「共謀罪」の詳細は新聞やテレビで知る程度しか理解していないが、少なくともこの二人が反対しているなら、普通の国民にはいい法律ということやね。
 東日本大震災が発生した時、総理大臣が管直人であったことで、どれほど被害が広がったことか。本来は助かっていた人命が数多犠牲になった。
 できれば北朝鮮が暴発し、日本に核弾頭が迫るとき、総理大臣が管直人でないことを祈る。