朝日新聞の経済面。《「ほぼ日」が上場》という小さな記事があった。コピーライターの糸井重里さんが社長をつとめる「ほぼ日」(「ほぼ日手帳」や「日用雑貨」の販売など)がジャスダック市場に上場をはたした。
10年前に目黒で糸井さんの講演会に参加したことがある。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20060805/1154779491
講演の終了後、一緒に食事をする機会を得たが、テレビで拝見するより大柄な方だなぁという印象だった。軽妙で笑顔の絶えないところはそのままだったけれど、あふれんばかりの好奇心のオーラにつつまれた57歳はお元気だった。ちょうど今のワシャと同年配なわけだけれど、青春真っ盛りのようだったなぁ。68歳の今年、「ほぼ日」を上場させるなんて、人生を楽しんでおられるということが伝わってきて、ワシャも楽しくなる。先が見えてきて、抵抗が強くなると、どうしても夢が萎んでしまうのじゃ。そんなことではダメだと10年ぶりに喝をいれられた。
そうそう、その糸井さんが関わっておられる仕事に『ミッケ!』という絵本がある。糸井さんは邦訳を担当しているのだが、このシリーズが出ている。
『ミッケ!』はかくれんぼ絵本で、そのどれもが楽しい。しかしその中でも第7巻の「たからじま」が名作と言っていい。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09727357
これは縦横5mのジオラマをつくって、その街をつかっての「みっけ!」だった。それぞれの見開きページがどこかで関連していて、「驚き」と「発見」が毎ページに現れる。そもそも目的の品が見つかった時に「驚き」があるのだが、さらにその上の「驚き」が隠されている。この手のかくれんぼ絵本の中では最高峰だと思う。ワシャは古書店で買い集めたものを所蔵しているが、町の図書館にもあるのでぜひご覧くだされ。子供の絵本と侮れませんぞ。さすが好奇心の高い糸井さんが関わる仕事だなぁと感心した。ワシャもぼやぼやしてはいられない。動かねば。
糸井さん、『ミッケ!』の作者の一人ウォルター・ウィックと対談もしているよ。
http://www.1101.com/mikke/2013-02-25.html