グローバルからローカルへ

 昨日、読書会。
 課題図書は、エマニュエル・トッド他『グローバリズムが世界を滅ぼす』(文春新書)である。この新書、2013年12月に雑誌掲載されたものや、シンポジウムでの講演などをまとめたもの。すでに3年以上前の本で、激変のグローバリズムを語っている。すでに国際社会は、イギリスの離脱によるEUの混乱やトランプ大統領の登場を経験してしまったので少し内容が古い感じもしなくはないが、それでもトランプ的にリーダーの出現や、EUの崩壊については予見をしている。さすがエマニュエル・ドットである。
 新書の170ページにこんなフレーズがあった。
《私は、オバマの初当選には感銘を受けませんでした。人種間の結婚が相変わらず少ない国で黒人大統領というのは茶番に過ぎず、どうかすると、金融危機をある種のやり方で忘れさせるためであるかのようにも見えました。つまり手品です。ちょっとしたトランプのマジックでも、綺麗な女の子が横でいろいろジェスチャーをすると観客はそちらに気を取られて手品師の素早い操作を見逃します。》
 ここで、すにで3年後のトランプ大統領を予言しているのであった(笑)。脇に綺麗な女の人が立っているところまでつぶさに当てている(笑)。
 そういった意味で楽しめた一冊だった。

 その後、刈谷駅南口で反省会。それにしても駅南の変貌ぶりはいかばかりであろうか。とてもじゃないが15万程度の西三河の街には見えない。北口にも大きなビルが建つらしいが、この街が西三河の拠点となっていくのは間違いないだろう。おもしろい。