メモ

 一般の歌舞伎ファンをくさすことで有名な(笑)伝統文化評論家の岩下尚史氏が、昨日の昼の「TVタックル」に、出ていた。久しぶりだった。北野武からの呼びかけでアップになった岩下氏を見て「ど、どうした!」とテレビの前で叫んでしまった。和服をお召しになってのご登場だが、眉を蛾眉(がび)に剃りあげ、唇も幾分赤い。この間、「真田丸」で明智光秀役をやっていたのに、この変身はなんなんだ。岩下氏がオネエになってしまった。
 でも、調べてみると岩下氏のオネエキャラは有名らしい。ワシャが知らないだけだったようだ。あ〜日曜の昼から悪いものを見てしまった。
 岩下氏については以下の日記に詳しい。
「私にしか書けない?」
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130423/1366669102
「私にしか書けない?その2」
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130526/1369523538
 でもオネエキャラということを前提に2013年の「新潮45」に掲載された岩下氏の歌舞伎論を読んでみれば、なるほどうなずける箇所がいくつか出てくる。なるへそ〜、そういうことだったんだ。

 キットカットクラブの歌姫サリーのことである。彼女はアメリカ人のクリフの部屋に来てジンをねだる。これには理由があると思う。彼女がイギリスで働いていたことに絡めているし、ジンの匂いが揮発性の高いトップノートなので、すぐに消えてしまうサリーの存在を意味づけている。