小さな挑戦者

 ワシャんちの居間の隅に地球儀が置いてある。
 たまたまそれを眺めていてふと思った。赤色で着色された日本列島は小さいなぁ……。はかないほどである。それに比べると列島の西に広がる支那中国の大きいことよ。支那の北方にあるロシヤも巨大だ。日本のはるか東の日付変更線(ベーリング海)から始まって、東ヨーロッパにまでその版図である。アメリカ合衆国も広大な国土と地球半球ほどの海洋を持っている。日本を一寸法師とするならばむこうは巨神兵といったところ。
 こんな巨大な国家群と日本は正面からガチンコの戦いを繰り広げてきた。1894年に当時は「眠れる獅子」と言われていた大帝国の清。欧米列強もその潜在的な力を恐れ、ちょっかいは出しても全面戦争など途方もないことだった。大英帝国ですら遠慮していたくらいだ。その清帝国に極東の小さな国が挑みあっけなく勝ってしまった。
 次は1904年である。当時の世界では超大国と言っていいロシヤ帝国と満洲や朝鮮をかけて戦った。当時の感覚ではロシヤは超大国だった。そこに辛勝ではあるが白旗を掲げさせた。
 そして大東亜戦争である。敵はアメリカ合衆国だった。緒戦においてマレー半島大英帝国と戦ったが見事な勝利を治めている。強敵はアメリカだった。日米決戦、例えるなら風の谷とトルメキアの戦争かなぁ。
 とにかく清帝国、ロシヤ帝国、アメリカ合衆国と連戦し2勝1敗。最後の1戦が死闘となって、フェザー級のほうは半殺しの目にあった。ヘビー級のほうは負傷はしたがタフだった。その後、ずっとリングの頂点に君臨している。
清選手も下半身は鍛えていなかったけどヘビー級だったし、ロシヤ選手は打ち合いになって判定勝ちをしている。チビの日本選手はがんばったのである。

 夕べのプライムニュースである。エコノミストの宅森昭吉氏がトランプ外交=プロレス興行説を唱えていた。これがおもしろい。おもしろいので明日書きます。