昨日の夕方のニュースで見た。
《小さな寺の仏像 実は朝鮮半島伝来の貴重な仏像か》
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170107/k10010831921000.html
京都市左京区の妙傳寺
http://www.myoudenji.jp/
にある江戸時代に作られたと伝えられていた「半跏思惟像」が、じつは仏教が日本に伝来して間もない頃に朝鮮半島で作られた極めて貴重な仏像だった。高さ50センチほどの青銅製の仏像が、寺の本堂に何の気なしに置かれていた。ただこのニュースが韓国に伝わってしまったのでさあ大変。
「朝鮮半島の仏像が日本人に盗られたニダ。取り返すニダ」
ということになって、対馬の寺のごとく窃盗団がやってくるに相違ない。ニュースを見ながら「これは早急に手を打たなければいけない」と思っていたら、もうすでに複製の像を作って、ご本尊は博物館に委託収蔵してもらってあるのだそうな。よかったよかった。「朝鮮半島で作った」などと言おうものなら、どういう難癖をつけてくるかわかったものではない。
でも、妙傳寺の仏様がもし6世紀に日本列島に渡っていなかったら、間違いなく破壊されていた。鋳つぶされて跡形もなかっただろう。なにしろ彼の国は、前の文化を否定して焼き払ってしまうという「朱子学」が国教だからね。大統領ですら無事であったためしがない。そんな国柄で、小さな仏像が1400年も生き長らえるなどほぼ無理である。日本に渡来したので、小さな寺であるにしろ、檀家衆に「ご本尊」と崇められ大切にされてきたのである。檀家の一人が、複製を拝まなければならない複雑な気持ちを吐露していたが、その気持ちもわかる。今までは本堂に鍵でも掛けておけば大丈夫だったのだろう。しかし朝鮮半島由来ということになれば、恐ろしい連中がやってくる。神社仏閣に意味もなく塗料を巻きちらしたり、石像の首を刎ねて回ったり、何をするかわからない連中である。「我が国に持って帰れないなら燃やしてしまうニダ」ってやりかねない。その暴挙には戸締りだけでの防衛では無理だ。頑丈な鍵に替える程度でもダメで、完全なる金庫(博物館の収蔵庫)でなければ泥棒たちの気を殺ぐことはできない。
複製を拝むというのは確かに抵抗があるだろが、背に腹は代えられない。