困った話

 相変わらずの「ゴールポルトを動かす」国柄はどうしようもないな。
《<徴用工判決>韓国紙、評価割れ「正義」「韓日関係に台風」》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181031-00000099-mai-int
 ワシャの書庫には朝鮮半島関連の本が本棚3棚ほど収蔵されてある。
児島襄『朝鮮戦争』(文春文庫)全3巻
ジョージ・アキタ、ブランドン・パーマー『「日本の朝鮮統治」を検証する』(草思社
角田房子『閔妃暗殺』(新潮文庫
金素雲『朝鮮民謡選』(岩波文庫
関川夏央『韓国読本』(福武文庫)
吉見義明『従軍慰安婦』(岩波新書
大沼保昭『「慰安婦」問題とは何だったのか』(中公新書
石川逸子『「従軍慰安婦」にされた少女たち』(岩波ジュニア新書)
『日本人が知っておくべき「慰安婦」の真実』(小学館
『女子大生と学ぼう「慰安婦」問題』(機関紙出版)
などなど、もう書くのが面倒臭いので止めるけれど、やはり隣国ということで興味があるわけですわ。だから学生時代からちょこちょこと買ってきたものが3棚ほど溜まっているんですね。
 でもねぇ、「徴用工」についての本は一冊もない。「朝鮮慰安婦」の本は、1995年以降にそれこそ1棚ほどあるのだが、ここへきて韓国が大問題にしようとしている「徴用工」――ご丁寧に銅像まで造ってくれちゃってさ――やせ衰えた「徴用工」の本は1冊もないのである。それほど大問題なら、1冊くらいの本が出版されていてもいいようなものだが、ないんですなぁ、これが。
 それはそのとおりで、日本も韓国もこと「徴用工」については、日韓請求権・経済協力協定に基づく300,000,000ドルの供与、200,000,000ドルの貸付け、その他も含めて1,100,000,000ドルを支払ってチャラにしているのだ。当時の政権が銭を恵んでもらうために、国民の請求権を破棄したことは当然であろう。それでも給与をもらって働いていた「徴用工」を、「奴隷扱いをされた」として金を要求するのなら、それは韓国政府を相手取って請求しなければならない。
 そのことは歴代韓国政権も理解していて、そんなマヌケなことを世界に対してアピールするような愚はさけてきたのだ。
 ところが、ゴールポストを動かすことが「恥」と思わぬ一部の韓国人は、こういうことをやってしまうんですね。悲しいと言えば悲しい。済んでしまったことを蒸し返すことが、どれほど自国の尊厳を汚しているのかが理解できない大統領を戴いている悲劇は、ここに極まれり。

 そんな詰まらぬことはどうでもいい。問題はワシャの書庫である。この話を書こうと思って、朝鮮半島関連の棚を漁っていたのだが、百田尚樹さんの考え方も確認しておきたくて、『今こそ、韓国に謝ろう』(飛鳥新社)を探したのだけれど、それが見つからない。
朝鮮半島の棚じゃなかったのかなぁ」
 と、保守系の本のコーナー、近現代史の棚、百田さんをはじめ小説を並べてある棚、また最近手に取った本を並べてある棚などを探すのだが、これが探し出せないのじゃ。そろそろワシャの記憶だけでは間に合わない状況になっていることをつくづく感じた。十進分類法を導入するかなぁ。そうすると司書にはいってもらわないとできないけれど、ワルシャワのレベルでそこまでする必要もないし。
 この本に限らず、最近、検索できない本が増えてきた。ボケが進んでいるのかもしれないが、ちょっと本が多すぎるということもあるようだ。これはこまった。