観光だ

 昨日の「BSプライムニュース」のテーマは観光だった。ゲストは星野リゾート代表の星野佳路氏と小西美術工芸社社長ディビッド・アトキンソン氏である。ワシャの業務が「集客」というところも色濃く持っているので、規模は違えども彼らの発想はおもしろかった。
「これからの観光は体験である」
 ここを伸ばすための方法としては、以下のような話だった。
「和のもてなしのクオリティーを高める」
「日本が潜在的に持っている神社・仏閣・文化財などを体験型に作り替えていく」
「体験を何階層も用意しておく」
「組み合わせで長期に引きつける」
「爆買い中国人もいいが、ヨーロッパの持っている潜在力に注目する」
 もっといいことを言っていたけれど、録画し忘れた。残念。アトキンソン氏については月刊『Hanada』で連載があるのでこれをじっくり読んでみよう。おそらく何らかのヒントが見つかるだろう。
 星野氏は本を出していないようだ。文章は書かないのかなぁ。でもこんな「名言集」があったので参考にしてみよう。
http://systemincome.com/tag/%E6%98%9F%E9%87%8E%E4%BD%B3%E8%B7%AF
 観光でもなんでもそうだが、「ここぞ!」というときに金を惜しんではいけない。それも微々たる予算を吝嗇るんじゃない。勝利の要諦は、つっこむときには徹底してつっこむ。それは兵員にしても武器にしてもだ。ここを吝嗇るやつが司令官になると、とたんに前線は貧乏くさくなり、敗北が色濃くなってくる。星野氏も言っている。
《競争市場では競合は避けられませんから、ライバルが現れたら徹底的に戦います。》
「徹底的に戦う」とは惜しみなく前線に補給を続けるということに他ならない。
 今、ワシャの住んでいる西三河は元気だ。人口も増えている。しかし遠くない将来、人口減少は起きるし、トヨタが陰りを見せる可能性もある。これから大きな伸びしろを持っている産業は「観光」であることは間違いない。そのための潜在力の発掘、クオリティの向上、その準備を、ここでやらなきゃいつやるんだという話だ。わずかな金をケチっている場合か!