読書会

 ううむ、昨日は、柳ケ瀬への想いが強すぎて、「ああ〜あぁ やながせのぉぉぉ よるう〜に泣いている〜〜♪」、読書会のことを書けなかった。だから今日書く。
 一昨日は読書会。課題図書は、加藤博子『五感の哲学』(ベスト新書)である。この本、なかなかいい本ですぞ。哲学者である加藤さんが「五感で哲学を感じてみましょう」と、ワシャのような阿呆にも取っ掛かりやすいように哲学を説いてくれる。加藤さんは言う。
「五感を研ぎ澄ませて、悔いのない人生を生き切る力を得ることが大切で、楽をして五感を鈍らせてしまうことはよくないこと」と言われる。そして「この頃どこかで何かが病んでいないか」と問いかけてくる。
 確かに常識では考えられない事件が起きている。泥棒が壁を伝ってマンション3階の老人宅に忍び込む。そこに老女がいたので殺害し、バラバラにして、近所の池まで運んで捨てる。いったいなにを考えているのか……まともじゃない。あきらかにどこかが病んでいる。加藤さんは続ける。
「もはやヤワな癒しなどでは対処できないほど事態は深刻に感じられます」
 深刻な状況は、なんとなく肌感覚で理解できる。
 病みはじめている人間を正常に戻すために、強(こわ)い癒しを施す必要があろう。そうそう友人が自宅近くの禅寺で坐禅を始めたそうな。このところ調子が悪そうだったからね。坐禅もいい癒しだと思うけれど、できれば週末に1回程度ではなく、毎日3回とか強(こわ)くやったほうがいいですぞ。加藤さんの指導に従って五感を研ぎ澄まし、磨きこんでいかなければね。