落語二題

 桂文枝の20年くらい前の「ネーチャンとの2ショット写真」が流出したらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160222-00000058-dal-ent
 只今の、「ゲス不倫」騒動に便乗するために、文枝の関係者から出版社に持ち込まれた。写真に写る文枝師匠も若い。かなり昔の写真である。今さら感が充満している。そんな写真を持ち込んだヤツに「ゲス臭」がするのはワシャだけだろうか。
 昨日、昼ごろにこのニュースが流れた。その直後にNHKで放送された「日本の話芸
http://www4.nhk.or.jp/P659/3/
文枝だった。噺は、「別れ話は突然に……」という創作落語である。離婚を決意した76歳と68歳の夫婦と、その長男、長女との電話のやりとりが展開する。
 この落語は先月の14日に収録されたもので、なかなかタイムリーな高座となった。文枝師匠は72歳である。まさにご自身の「別れ話は突然に」ならないよう祈っている。

 先週末に地元で素人落語会があった。趣味で落語を楽しんでおられる方たちの発表のような場である。木戸銭が無料ということもあって、200人ほどの会場は8割がた埋まっている。
 5人登場した。羽織を着ずに出た前座のような役回りの老人は、素人にしてはなかなかうまい。2番目の人もそこそこ、3番目の人は語尾に「〜ね」が多すぎる。これでは聞かれない。4番目は女性だった。この人のは落語というよりも独り芝居に近い。5番目がこの素人会の主宰者である。噺は「御神酒徳利」。う〜ん、三遊亭圓生が得意とした大ネタで、昭和天皇の前で演じられたものだ。登場人物も多いし、場面も次から次へと変わっていく。これは素人には難しかろう。
 結果は予想どおりで、大苦戦というか、努力は買いたいが、もう少し、登場人物の少ない素人向けのものがあるので、そちらに取り組まれた方がいいと思う。
 それでも会場に詰めていた客は惜しみない拍手を送っていたので、それはそれでいいのかもしれない。