議員のレベル

 統一地方選の後半戦が終わった。投票率はどの自治体も低迷している。これは昨日が行楽日和だったからということばかりではなかろう。候補者の質の低下、これが投票の低迷に輪をかけていると思っている。
 もちろんもののいい候補者もいた。しかし、そうでない者も多く混じっているのが現実ではないか。これでは有権者の投票行動に勢いはでないのも当然と言える。
 さて、三河に隣接する二つの自治体がある。かつては合併という話も出ていた。しかし、時代の景気が良かったため、小さい自治体が散らばったまま話は立ち消えとなった。
 そのA市(人口182,000人)とB市(45,000人)で、それぞれ市議会議員選挙があった。A市の議員定数は28人、B市は16人となっている。でもね、人口でいうならば、B市はA市の4分の1の7人でいいのではないか、ということである。
 2007年の地方分権改革推進委員会片山善博鳥取県知事が言った。
「全国のほとんどの自治体議会は、八百長と学芸会をやっている」
 はてな(笑)、ワシャには何を言っているのかわからないが、片山さんは北海道議会を例に挙げて「行政側である道と議会側が事前に答弁をすり合せる意見交換を慣習として行っている」と言われる。だけど、それって国レベルでもやっているよねっていう話で、地方ではそれが著しいということだけだと思う。
 なにしろ議会質問が、地域のどぶ板要求と官僚の書いた作文だけという議員はいらないし、小さなエリアに多すぎる定員で、無投票やあるいは大半が当選するような議員選挙は根本的な見直しが必要だと思う。