田原市議選 無投票

 現時点でネット上にはこの情報しかない。でも地方では深刻な問題なので取り上げる。 
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150124ddlk23010379000c.html
これは2日前の情報で《田原市議選 あす告示 無投票の可能性》となっているが、朝日新聞紙上では《無投票で全員当選》で確定したことを伝えている。市議会議員になりたい人だけなってしまった……ということなんですね。
 地方自治において首長(執行機関)と議会は両輪とされている。地方自治法では、執行機関の前に議会が位置づけられているので、住民の代表である議会の方が上位と考えられている。
 それが市民に選べない。それでは民意が反映されていないよね……とはいえ、もともとどこの基礎自治体の議員の選挙も、定数より少し多いくらいの人しか立候補しない。最初から選択肢などそんなにないのである。
 そして都会ではどうだか知らないが、田舎ではおおむね集落の代表のようなもので立候補し、当選をしてくる。だから集落内で大きな農家(有力者)をやっているとか、農協とか行政のOB、市街地では商店主、大地主などが議員になる可能性が高い。それはそれでいい。その人たちに見識があればいいし、そういった人たちはおおむね常識人である。ただ時として変人が紛れ込む。兵庫の59県議のようなのは、犯罪者だが、まあそれに似たようなのも時折見かける。選挙がないと、そういった異物が混入する可能性が高いのである。田原市の定数が18であるなら最低でも20人の候補者が欲しい。できれば22人なら言うことはない。4人を落選させることができるからね。
 住民に選択肢がなければダメだ。そして、基礎自治体の議会はもう一歩踏み出さなければ斜陽産業から抜け出すことはできまい。