給食

 昨日、ある機会があって地元の小学校高学年対象の給食をいただく。もちろん有料である。一食2百数十円。安いといえば安い。メニューは、リンゴパン、野菜たくさんのポタージュ、ホウレンソウの玉子焼き、炒めたブロッコリー、それに牛乳(200mm)である。リンゴパンは持つとけっこう重く、これは腹にたまるなぁ。野菜たくさんのポタージュも小さなお椀に盛られていたが、具が多く、これも食い出がある。玉子焼きもそうなのだが、全体に味付けが甘い。子供向けなので仕方がないけどね。唯一、ブロッコリーの塩味に救われましたぞ。
 ごちそうさまでした。
 懐かしい先割れスプーンをトレーに置く。そうすると隣の人から声がかかった。
「牛乳が残ってますよ」
 えええ!見ればトレーの中央に白々とした牛乳瓶が屹立しているではあ〜りませんか。
「残してはいけないのかにゃ?」
 周囲を見回せば、女性も何人かいるのだが、給食を残すまいと、牛乳をなんとか飲もうと努力をしている。手をつけずにいるのはワシャだけだった。ワシャは遊牧民ではないので、牛乳を飲むという習慣がない。それにこんな寒い日に冷たい牛乳を200ccですよ。ビールなら200ccくらい一飲みだが、牛乳ともなるとそう簡単にはいかない。泣く泣く飲み干しましたがな。
 それにしても、子供の頃は給食が楽しみで楽しみでしかたなかった。給食が美味しくないという子供もいたが、ワシャは一度もそんなことを思ったことがない。人の倍も食っていた。しかし、年齢を重ねて口が奢ったのでしょうか、久々の給食は完食したものの口に合わなかった。単に甘口ということだったと思いますがね。