いやーぁ、久しぶりの休日だったので、昼まで寝てしまった。夕べ、寝たのは早かったんですよ。午後10時半には眠くなってきて布団にもぐり込んでいた。ところが布団に入ると目が冴えてしまうんですな。11時半にはまたごそごそと起きてきて、寝酒を始めるのだった。たまたまいい明太子をいただいたので、それで雲海の湯割りをチビチビとやったのでした。結局、寝たのは午前2時に近かったなぁ。これ以上起きていると丑三つ時なのでお化けが出てくると怖い。だからさっさと布団にくるまったのだった。今度は酒の力もあって、すぐに眠りにつくことができた。
一度、4時半頃に目を覚まし、再び眠って、10時頃に目を覚まし、また眠って、結局、床から這い出したのは、午前11時35分だった。こんなに寝たのは何年振りだろう。
さて本題。ワシャは硬直した左翼イデオロギーが嫌いなパトリオットである。しかし原発には反対の立場をとっている。その点では山本太郎や福島瑞穂と同意見なのでやりきれない(笑)。では、山本や福島に同調してまで(してないけど)、なぜ原発反対なのかその理由を簡単に述べたい。
夕べ、NHKのEテレのETV特集で「中越地震10年 山古志復興の日々」という番組をやっていた。10年前、ワシャは中越地震直後の山古志にボランティアとして入っている。その時に目の当たりにしたのは、故郷そのものと言っていい山が崩壊している災害の現状だった。山そのものが瓦解しているのだ。道路、建物など人間の小さな営みは、大自然にあっさりと踏みにじられる。この現実はかなりショックだった。
その1年後、再び山古志を訪れる機会を得た。道路などのインフラはかなり復興が進んでいたが、村民の生活は日常を取り戻してはいなかった。その時に感じたのは、災害復興と言うものはことほど左様に時間のかかるものなのか……ということだった。
それでも夕べのETV特集を見てホッとしている。10年で山古志は復活していた。村民は故郷にもどり、祭りも再開され、コミュニティが動き始めている。よかったね、山古志。
さて福島である。双葉町、大熊町など放射能被害をうけた地域は、何年後に住民は故郷に戻れるのか?祭りはいつ再開できるのか?福島第一原発の4号機の燃料棒がようやく撤去できたという。被害のない4号機でこれだけの時間が必要だった。1、2、3号機は放射能に汚染され手も足も出ない状態ではないか。30年で廃炉と、東電は言ってはいる。しかし、現代の技術ではおそらく困難な作業と言っていい。
自然災害なら、山古志に見られるように、10年もすれば復活をするのである。それこそ神戸など、いまや大震災の跡形もなく、もしかしたら震災以前より整然とした街が出現している。
しかし、原発事故の場合は、皆さんがご覧のとおりである。原発は故郷を殺す。人間の力ではどうしようもないレベルで故郷の息の根を止めてしまう。それが日本列島という小さな島嶼で原発を行う危険性である。故国を殺してしまう可能性がある発電に、ワシャは理解を示せない。
国際的なエネルギー戦略から考えれば、原発を手放すことは大きなマイナスだと思う。中国共産党が嫌いなワルシャワからすれば、それはなおさらのことである。
でもね、美しい国に棲む日本人なら必ずや代替えのエネルギーを見つけ出していく。それまで耐えろというならば、日本人はそれに耐えるだろう。それが日本人の十八番と言ってもいいくらいなのだから。
昨日、福島県沖の太平洋で地震が発生し、福島第一原発は震度4にみまわれた。日本は地震大国である。そこで原子力をいじることは大変なリスクである。自然災害なら故郷は必ず復興する。しかし、原子力災害は2世代や3世代で復興できるものではない。
中越地震で最悪の被害を受けた山古志の復興を見て、改めてそう思った次第である。
追陳。
東京駅で発売された記念スイカに客が殺到して大混乱を起こしたそうな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141220-00000527-san-soci
イベントを企画したJR東日本の段取りも悪かったが、並んだバカもバカだったということ。
北一輝が「浮かれ騒ぐ大衆が嫌いだ」と言ったとか言わなかったとか。そんなことはどうでもいいが、たかが2000円のスイカ1枚で何を浮かれ騒いでいるのか。東京駅前に並んだ連中は「執着」に支配されている。記念スイカが欲しい、その一点で、人の迷惑、利用客の不便さもものともせず、駅前に殺到し、手に入らないとなれば、罵詈雑言を発し、テレビでは泣く女まで出てきている。2000円のスイカが泣くほどのことか!
香港では学生たちが民主主義を守ろうと大騒ぎをしている。日本では、スイカが欲しいよって大騒ぎになっている。ガキじゃあるまいし。日本は平和だし、日本人は暇だよね。