木曜日のBSフジの「プライムニュース」
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がおもしろかった。昨日の下村文部科学大臣と西部邁さんの「道徳教育」についての話も興味深く聴かせてもらった。しかし、その前日の「憲法改正」をテーマにした三人の識者の三者三様の意見は、それぞれに個性があって観ていて飽きなかった。
一人は、東京大学法学部教授の石川健治氏。この人、解りやすいなぁ(笑)。イデオロギーに煮しめられたような左翼学者で、中身のないスカスカな言動を小難しく展開する。ああ、これが東大左翼の典型なのだと改めて感心した。とにかく説明が牛の小便のように長い。「あと一言だけ」と言いながら、空疎な理屈を延々と垂れ流す。物事を端的に言えないのだ。簡単なことを難しく話すというのがもっともダメだと頭のいい人なら誰しもがそう思っているのだが、東大の学者の花園に住んでいると脳まで花園になってしまうんだね。
人物は解りやすいんだけれど、発言は解読不能だった。そもそもテレビの視聴者を対象に話をしていないのである。典型的な教条主義・左翼小児病的学者と言っていいだろう。憲政学者の倉山満さんと対談をさせたら、倉山さんの突っ込みで5分ともたずに自爆するだろう。
もう一人は「中立的立場」と言いながらも、アンチ安倍政権がもろに出ている小林節弁護士。慶応大学の名誉教授だそうだが、開明的学者をよそおい、一見柔らかそうだが、プライドの権化的臭いがつきまとう。学者学者した学者だ(なんのこっちゃ・笑)。メインキャスターの反町理(そりまちおさむ)さんの指摘に「そういう指摘は怒りますよ」とやや真顔で迫り、話を中断させしまった。反町さんは笑って受け流したが、そういう手法は権威的でよろしくない。
三人めの学者は、日大法学部教授の百地章氏。保守派の論客である。ワシャが日本を日本の歴史を愛する者という点を除いても、3人の中では一番まともで話も解りやすかった。
典型的な3パターンの知識人と称される人々が並んでいてとても勉強になった。
『文芸春秋』の新年号は入手できました。ご心配をおかけした皆さんにお礼申し上げます。