伊勢も雪かなぁ

 朝、起きてみれば一面の銀世界。温暖な西三河にも雪は降った。ワシャの家の庭で3センチくらいか。他の地域と比べれば微々たる量でしかないが、これでも西三河の自動車交通はパニックになる。以前に降雪があった時には、30分程で行ける隣町に3時間は掛かったものだ。

 
 さて、昨日こんなニュースがあった。三重県の松坂市の山中光茂市長が提出した「市立図書館改革案」が議会で再否決され、そのことに責任を取るとして辞意を表明した。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20141216000145
 今回は、図書館改修をPFI(民間資金活用)事業として進めるための予算計上が9月議会に引き続き否決された。
 ワシャは名古屋で山中市長の講演を聴いたことがある。若いけれども地方自治に対してしっかりした考えを持つ聡明な人物、というような印象を受けた。集団的自衛権に反対する市民団体を設立しているところなんかはご愛嬌だが(笑)、ありきたりの調整型の首長ではなく、自分で判断し行動をする強いリーダーと見た。
 それはそれとして、山中市長が佐賀県武雄市の図書館を視察してPFIを思い立ったようであるが、おそらく図書館というそもそも採算があわない箱モノに対してその手法が適当なのかどうか。おそらく上下水道施設などの施設ならば、PFI事業としてやっていけるだろう。しかし図書館などに代表される採算を度外視してでもやっていかざるをえない施設にふさわしいのかどうか。
 松阪市の今のタイミングなら方向を変更することが可能だ。議会もそういっているのだから、山中市長にはもう一度冷静にPFIが事業手法として最適なのかどうかを検討してもらいたい。PFIは一旦動き出すとどうしようもないものなのだ。民間の資金、民間の力、民間の良心を過大評価しないほうがいい。