最近触れた言葉

高倉健(俳優)《往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし》

勝谷誠彦(コラムニスト)《保守というのは教養だと思う。保守とは屁理屈ではない。威張ることでもなければ、強がることでもない。この大和島根に伝わる文化を心の底から愛して学び、漢詩の一つも作れ、和歌の一つも詠め、そしてこの国の歴史をまともに、神代から今に至るまで語れる人が保守ですね。》

福島香織(ジャーナリスト)《自然界の食物連鎖の頂点・人間界での頂点は間違いなく、世界でもっとも貪欲で容赦ない残酷な中国人汚職官僚と汚職軍人たちである。中国の汚職が、世界の自然と人を食い潰そうとしているのである。》

荘子《至人の心を用うることは鏡の若し。送らず迎えず、応じて蔵せず。故に能(よ)く物に勝(た)えて傷(そこな)わず》
 これは説明が必要ですね。「至人」つまり最高の境地に到達した人で、そういった人の心の働きは鏡のようである。「送らず」とは、過去のことをくよくよと先に送らず、「迎えず」は、まだ来てもいない未来のことを取り越し苦労するなということ。「応じて」は、さっさとやるべきことはやってしまって「蔵せず」は、さっぱりと忘れてしまうが一番いい。そんなようなことを言っている。

A・P・ジャ(マイアミ大学教授)《注意力散漫の対極は「マインドフルネス」で、いまの瞬間に集中しながらも現在を評価したり感情的に反応したりはしていない心的モード、明鏡止水の冴えた状態だ。》
 上の荘子の言葉にも通じる「明鏡止水」が出てきますが、『日経サイエンス』の中の論文にあった言葉です。

加地伸行立命館大学フェロー)《反「嫌中憎韓本」運動に迫力がないのは、左筋の連中に教条主義・左翼小児病的なのが多く、もともと〈自分の頭で考えることができない〉化けの皮が剥げたということである。》

呉智英(評論家・儒学者)《保守系の人は、二宮尊徳エジソンを読んで子供たちに夢を持たせるべきだというし、革新系の人は、人間みんな平等だから、偉い人ばかり褒めるのではなく1人1人が尊重される世の中にすべし、と言う。両方ともバカな話で、俺は日本中の子供たちに偉人伝をどんどん読ませて、自分は偉人になど絶対になれないと叩き込まなければいけない、と思う。》

 ううむ、どれも名言なり。