政治家の進退

 野田毅自民党税制調査会長(73)が公認を見送られるらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141118-00000088-san-pol
 自民党の内規で「73歳定年」を決めたならば、それは厳粛に守っていくべきだろう。そのあたりのいい加減さ、裁量度合いなどが有権者から自民党が嫌われきた理由なのである。なぜ森喜朗古賀誠の好感度が低いか、真剣に考えたほうがいい。
 野田氏は「安倍晋三首相が決断した消費税率10%への引き上げの先送りや衆院解散について批判した」ということである。この動向をみれば、平成の大本営である財務省に××××を握られているのは明らかで、そういう政治家が日本を弱体化してきたと思っている。
 晩節を汚さず、さっさと引退したほうがいい。

 沖縄知事選で敗れた仲井間さんにしても、政策的な争点というよりも年齢に負けた印象が強い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000007-asahi-pol
 ご本人は「思いもよらない結果」と言われるが、この結果は必然だったと思う。
 一時期、メディアの前に車椅子で出てきたこともあったし、なにしろ見た目もよぼよぼである。これではいくら政策に共鳴しても、有権者が「大丈夫だろうか」と思ってしまうのも仕方なかろう。

 でもね「引退する」と言っても、仲間から「残ってくれ」と懇願される政治家もいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000582-san-pol
 まぁ党内事情があるにせよ、やはりぶれない政治家は有権者にも人気があるということで、そのことを仲間から頼りにされているんですね。でも、年齢を考えれば、そして今までのがんばりを評価すれば、そろそろ安穏たる余生を送らせてあげたいよね。でも石原さんをかつぐ連中が不甲斐ないので、またまた担ぎ出されるわけだ。喜ぶべきか悲しむべきか……。

 前回の衆院選で落選した仙谷由人氏(68)が出馬しないことを明言した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141118-00000007-mai-pol
 いいことだ。尖閣の混迷を招いた主犯と言っていい政治家で、政策に対するいい加減さ、浅知恵での策謀、他者への恫喝など、古いタイプの左翼政治家だった。上記の方々と比べると若いけれども、ぜひ完全引退をお願いしたい。

 日記を仙谷チューチューの話でしめるのも験が悪いので、もう少しおつきあいくだされ。

 比叡山大阿闍梨酒井雄哉さんの言葉である。
《すべてに命懸けで、いつも刃の上を歩いているような、そんなお人やと思う。周りの現象に流されず、折り目正しく生きている。それは座った姿にも出ておる。》
 阿闍梨高倉健さんと親交があった。高倉さんが『旅の途中で』(新潮社)を上梓された際に、阿闍梨が巻末に「健さんのこと」という文章を寄せていて、その中でこう評している。「折り目」という言葉が健さんにはよく似合うと思ったものだ。この文章、こうしめくくられている。
《自分に課せられた人生。仏様からいただいた人生を、「これだけ燃えつきました」高倉健はそう言って逝ける、数少ないお人やと思います。》
 合掌。