モノの悪い人々

 鳩山元首相がクリミアへ行くんだとさ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150306-00000004-mai-pol
「外務省は強く中止を求めている」って当然でしょうね。鳩山さんはアホだから、ロシアの強硬な姿勢を容認する発言を絶対にさせられちゃうからね。この人、首相になってから馬脚を現した。しかしここまでいっちゃっているとは……。
 友人の橋本大二郎さんに言わせれば「いい人過ぎてねぇ(笑)」ということなのだそうな。善人であることは確かだろうが、底抜けの善人が国益を守れるかというとそんなことはない。鳩山さん、ロシアへ行き、クリミアに案内されれば、間違いなくロシアよりの放言をしてしまう。これが日本の外交に極めて大きな不利益をもたらすことを本人はこれっぽっちも感じてない。恐ろしい人物をトップにいただいていたものだ。


 同僚議員と「不適切な行為」をしたとされる自民党の中川郁子政務官が入院したんだとさ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150306-00000036-jij-pol
 週刊誌を読んでいないが、この「不適切な行為」っていう表現が笑えるね。要は酔った勢いでチューしちゃったということなんでしょ。政治家だって人間だもの……たまにはそういうこともあるでしょ。中川政務官、56歳で年下の議員にチューをする(される)とは、なかなか頑張っているじゃないか。そんなに大騒ぎするほどの問題ですかね。
 それよりも「都内の病院に入院した」ことのほうがよくない。この手法は、かつて自民党がもっとも出来の悪かった時代に政治屋がよく使った。なにかというと、都内の病院に逃げ込む。「病気なんだから〜♪」と、御用病院と組んでマスコミをかわそうという卑怯なやり口だ。そういった「逃げ」は金もコネもない庶民にできない。それをたかがチューしちゃったくらいのことで、これ見よがしに使ってしまうことのほうが問題が大きい。それをやってしまうところにこの政務官のモノの悪さが垣間見える。

 美濃加茂市長に無罪判決が出た。
http://www.asahi.com/articles/ASH3151Q9H31OIPE00V.html?ref=yahoo
 地方の時代と言われて久しいが、政治や議会は、実際のところ地方のほうが国よりも遅れている。相変わらず若くモノのいいトップが登場すると、周辺の爺が足を引っ張るのだ。
 国では、第一次安倍内閣のときがそうだった。森だの古賀だの、モノは悪いが経験だけはやたら長い爺様が、独自色を出そうとする若手つぶしに躍起になる。安倍さんを潰した結果、爺の言いなりになる福田内閣麻生内閣で、自民党は求心力を完全に失って、暗黒の3年を日本にもたらすことになった。この暗黒時代で爺の排除はできたと思うが、先日のプライムニュースでは、亀井爺様や古賀爺様がまだ喚いていた。相変わらず元気だのう。
 地方はというと、これがなかなか長老支配からの脱却が進まない。その要因として有権者から政治が見えにくいということもある。兵庫の号泣県議のおかげで、少しだけそういうものがあぶり出されたが、全国の都道府県では、まだまだ病の根は深い。もちろん市町村でも同様で、議員の待遇がいいところほど、議員の質は落ちていく傾向にある。
 話を元に戻す。今回の美濃加茂市のことである。おそらくこの一件の底には、市の既得権にあぐらをかいてきた連中、ぬるま湯にそのまま浸かっていたい一団の嫉妬というものが、形を変えて吹き出たものではないだろうか。モノの悪いのは、市長ではなく、裏で何事かを画策をした連中ということである。