ニュースの速さ

 10月18日にネットで流れたニュースを、朝日新聞が今朝、紙面上に改めて載せている。いくら今日が「中越地震」の日とはいえ、同じ話題が5日前に報道されているのだ。こんな後追い記事でいいのだろうか。
 5日前の時事通信のニュースがこれ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141018-00000010-jij-soci
 本日付の朝日新聞の記事がこちら
http://www.asahi.com/articles/ASGBL6G1MGBLUOHB015.html
 読み比べていただければ判るけれど、同じ記事と言っていいだろう。
中越地震で生き埋めになったが奇跡的に救出された皆川優太ちゃんが、成長して中学生になった。部活の柔道でがんばっていて、将来は人を助けるために自衛隊に入りたいと言っている」
 すでに5日前にネットで読んだ記事をまるでコピペのように地震の当日の紙面上に載せるというお粗末さ。新聞の速報性をかなぐり捨てたような事後報告をしてどうしたいのかにゃ?

 明治改元の布告がだされて146年が過ぎた。ワシャがまだ小学生だった頃に、「明治百年」という記念の年があって、記念切手
http://marumate.shop-pro.jp/?pid=347541
も発行されたし、いろいろな行事が執り行われた記憶がある。
「降る雪や 明治は 遠くなりにけり」
 中村草田男が昭和6年(1931)「に詠んだ句である。20年前は明治時代だった時期にこう詠むか、という句であるが、十年一昔の時代だったのだろう。
「明治百年」は昭和43年(1968)だから、明治元年から言えば100年ですが、明治という時代から言えば、56年前という話ですな。
 実際、ワシャらの周辺には明治生まれの人間はごろごろいたし、ワシャの祖父母、祖父母の兄弟などはみんな明治20〜30年代生まれで矍鑠としていた。まだまだ生活の中にも明治とそれほど違いのないものはたくさんあって、家財道具などもそうだが、コミュニティなども明治期と大きな違いはなかった。
 すでに昭和が終わって26年が経つ。それならば「降る雨や 昭和は 遠くなりにけり」と詠まなければなるまい。
 記憶は旧ければ古いほど懐かしいが、ニュースは新しものがいいよね。