月鼈雲泥(げつべつうんでい)

 コラムニストの勝谷誠彦さんもあきれていたが、ワシャも記事を目にした瞬間に「やっちまった」と思った。
《南沙「日本に無関係」=野田聖子氏》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00000175-jij-pol
 地元の代議士だけに、わずかながらの期待はしていたが、わずかにしておいてよかった(笑)。この馬鹿さ加減では、自民党総裁選に出られなくて当然だろう。
「この政治家の頭の悪さ、センスのなさにはあきれるほかはない」は勝谷さんの言。この時期に「保守」を標榜する政治家で、次世代を背負っていくのではないかとみられた大物が「(スプラトリー諸島は)直接日本には関係ない。南沙で何かあっても、日本は独自路線で対中国の外交に徹するべきだ」と言ってしまう不用意さよ。これで岐阜県から首相が出ることはなくなった。
 野田聖子は厳密に言うと世襲議員ではない。父親は新日鐵の社員だった。だが母親は政治家の娘である。その父(野田卯一)が吉田茂内閣の時に建設大臣を務めている。その前身は大蔵次官だからエリート中のエリートだ。まぁ父親も社員と言いながら、新日鉄筆頭株主だから只者ではない。そんな状況だから政界のサラブレッドには間違いない。自民党初の女性衆議院議員ということで保守系女性政治家の顔のような存在になったが、こういったまったく情勢がつかめていないところを露呈するのはいかがなものか。もう女性第一号だからという時代ではない。優秀な人材が登場しているのだ。不用意な発言は止めたほうがいい。

 こちらはアッパレ!さすが櫻井さん、よく言ってくれました。
《櫻井よし子氏「歴史を捏造しているのは中国」》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00000123-sph-soci
 これを日本人は声高に世界へ発信しなければいけない。左筋の方々のように、中国共産党の顔色ばっかりうかがってなにも言わないと、いつの間にか南シナ海チベットウイグルと同じ運命をたどることは明白だ。いやいや南シナ海ばかりではない。このまま放置しておけば、東アジア、東南アジアが支那中華帝国の植民地になってしまうのはさほど遠い話ではなかろう。
「歴史を捏造しているのは中国共産党そのものではないか!」
 まともな言論人はそう言うべきであろう。違うというならば、捏造していない歴史を教えてもらいたい。「チベット虐殺」「ウイグル虐殺」「文化大革命」「天安門」、彼の国が捏造していない歴史がどこにあるのか。
「自らを信じて堂々と進む」
 一昨日の「プライムニュース」で櫻井さんがこう提言された。
中共を盲信し、加害者史観に塗り込められた阿呆どもを置き去りにして、日本を愛する人々とともに進んでいこうと言われる。堂々と東アジア、東南アジアの安定を築くために尽力することが21世紀の日本に課せられた宿命なのかもしれない。
 すっぽんと月の噺でした(笑)。