小さな恋のメロディ

 英国ロンドン郊外のパブリックスクールに通う少年と少女の恋の物語である。ダニエルとメロディ、12歳くらいの設定だろう。ちょうど自分も同世代だったので、強いシンパシーを感じた作品だった。映画のラストで、主人公たちはトロッコに乗って逃走を図る。草原の中を線路が伸びている。どこまで続いているのかわからない。でも、当時はその線路がずっと続いているのだと思っていた。無限に続く希望の線路だと思っていた。
 あれから40数年が過ぎた。もちろんその線路に終点があることは、ワシャもバカじゃないので知っている。未来に希望を託して、トロッコのバーを押したダニエルとメロディも50代半ばである。2人がその後、どんな人生を送ったのかとても興味がある。