中谷さん誕生日

 俳優であり、エッセイストでもある中谷彰宏さんが図書館についてこんなことを言っている。
「私は、企画を考える時は必ず、本屋さんに行って考えます」と前置きをして「本屋さんは最新の図書館です。本屋さんが図書館よりすぐれているのは、欲しいと思った本をその場で買うことができる、という点です。図書館の本は、借りることはできるけれども、買えません。一方で本屋さんは売れない本は返本してしまうのですが、図書館は売るのが目的ではないから、人気のない本でもちゃんと棚に並べてあります」
 そしてこう言う。
「図書館と本屋さんを上手に使い分けることが大切です」(『知性で運を開く』より)
 鳴り物入りでオープンした佐賀県武雄市では、どうもうまく進んでいないようだ。その根拠はおいおい示していきたいけれども、中谷さんの言われるとおり、図書館と本屋という異質なものを無理に融合していくのではなく、使い分ける仕組みをつくっていくことが大切だと思う。

 そうそう、なんで中谷さんの話を今日もってきたかというと、4月14日が中谷さんの誕生日なんですね。この人のスーパーマンぶりはつとに有名である。『面接の達人』以来940冊を上梓されているという。とんでもない執筆のスピードだ。そのかたわらでラジオのパーソナリティや俳優としての仕事もこなしている。これだけの活動を支えているのはもちろん膨大な読書量であることは間違いない。この人からも本の空間の活用方法は大いに学ぶべきだと思っている。

 再度、中谷さんの言を引く。
《すべての人が本を読むわけではありません。
 本を読む人は、100人に1人です。
 本を読む人は、自分がそうなので、みんな本を読むものだと思い込んでいます。
 でも、それは勘違いなのです。
 100人に一人と言えば、学年に3人くらいです……》
 この3人をどう動かすか、これが課題である。

 今日はホントはお休みなんですけど、仕事で出張になってしまいました。これから長野まで行ってきま〜す。バイチャ。