COP17という茶番

 国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)が決裂した。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20111211-00000317-fnn-int
「新たな法的な枠組みを目指す工程表を採択」とあるが、議論を先送りしただけで、結果として決裂と見ている。
 まあ、話がまとまるわけがない。CO2の最大排出国の中国と第2位のアメリカがまったく協力する気がないんだからね。
 ワシャは、この締約国会議は壊れた方がいいと思っている。この15年、メンツと保身しか考えない連中が結んだ不平等条約で、日本に不利なことばかりしてきたのだから。
 覚えているでしょ。第3回の京都会議で「京都議定書」などというとんでもないものまで採択してしまったことを。このためにその後、日本の企業や自治体が塗炭の苦しみを味合わされるわけだが、そのことをどれだけ政治にたずさわるものが理解していることか。
 そもそも地球が温暖になることは悪いことではない。寒冷化では人類を始めとする多くの生き物が死滅する可能性が高まる。反対に、温暖化は、そもそも温暖化自体がCO2を増加するのだから、高濃度のCO2によって植物の生育は進むし、それによって生態系は豊かになる。
 素人が偉そうに……と思うかもしれないけれど、地球温暖化のシステムを科学的に証明した学者は世界中のどこにもいない。言ってしまえば、占い師と大差はないのだ。

 例えば、世界に誇っていた日本の地震学会だったが、彼らが唱えていた地震予測など、細木数子の言説と大差のないものだったということが白日の下に晒された。
 10月15日に静岡市で開催された日本地震学会全国大会において、会長自らが敗北宣言をした。
 地震学会が唱えてきた地震予知は何の根拠もない学説だということは、かなり昔から囁かれていた。だって、彼らが発表している地震危険度マップで真赤に塗られたところには地震が起きず、黄色やもっと薄い個所ばかりに巨大地震がどんどん起きていた。阪神・淡路大震災以降、その傾向が顕著だ。
 現場の人間の間では、何年も前から「この地震マップは明らかにおかしい」と言われていたが、日本地震学会は聴く耳を持たなかった。権威という衣をまとって、下々の疑問を封殺してきたのである。
 いいですか、地震などという足元で起きていることについても、この程度のレベルなのです。残念ながら、現代科学は、発展途上というのが現実なのである。

 先週末に先端技術の研究所に行ったことを日記に書いたけど、その折に、一人の研究者と話す機会を得た。そこで興味深い話を教えてもらった。
 彼は言う。
「植物が生育するのに窒素、リン酸、カリウムが必要だということは、みんな知っています。でも、その窒素、リン酸、カリウムがどういうプロセスで根に吸収され、根から茎に伝わり、茎から枝に流れて、その先に赤いトマトの結実させるのかということは、それは現代の科学では解明できません」
 彼は続ける。
「農業という分野は、科学ではなく経験で発展してきたのです。植物に窒素、リン酸、カリウムがいいということは経験則として知ってはいるが、では、なぜ効くのかということについては未だに謎なのです」

 なにが言いたいのかというと、トマトを育成するという日常的に全世界で行われていること、団地のベランダでも片手間でやっていることでも、解明されていないところが山ほどあるという事実が横たわっている。

 直に手に触れることができ、顕微鏡や諸々の機器を駆使して研究することのできる植物ですら不明なことのほうが多い。地震は、実際に断層や被害状況を直接研究ができる。揺れだって体験しようと思えば可能なのに、そのメカニズムさえ説明できない。
 残念ながら科学というものは、まだそのレベルでしかない。にも関わらず「地球温暖化」の分野については、素人のアル・ゴアやパチャウリが断言することができるのだろう。不思議で仕方がない。
 地球温暖化は全地球的な気候変動に関わることである。地球規模で言えば、東北地方太平洋沖地震ですら地面の下の微々たる揺れでしかない。
 それに対し、地球温暖化は、全地球的な大気の状態、全地球的な地表の環境、全地球的な海洋の循環が大きく関わってくる。これほど、多岐多用多種多元にわたる現象に対して、アル・ゴアがなにを解っていると言えるのだろう。
 その上に、もっとも地球環境に強い影響を与える太陽は1億5000万kmも離れていて、見ることしかできないという有様なのである。手に触れられるものすら何も解らないのに、宇宙の彼方にある触れられないものの影響をどう加味して、「地球は温暖化する」と判断しているのか。
 国連気候変動枠組み条約締約国会議など、熟したトマトをグチャグチャと潰して、ああだこうだと言いあっているようなものだ。
 う〜む、いいたとえではなかった(笑)。

 どちらにしても、温暖化論者はいい加減にしろよ。