武田恒泰氏の講演

「中国に依存するということは、シャブに手を出すようなもの。あの国に依存をして、永らえた国家はない。そのすべてが滅んでいった。要するに食い物にされて取り込まれていくということ。レアアースの仕打ちを考えれば理解しやすい。レアアースを中国に依存しすぎたために、中国の罠にはまった。今は日本がリスク分散をしたので、中国のレアアース産業は大打撃を受けているが……」
「中国と距離を置くことが重要である。歴史を見ても、日本は中国と距離を置いてきた。だから日本は独自に栄えてくることができた」
 日本の経済界の中には丹羽宇一郎のようにシナシャブを打ちたくてしかたのない連中が多いが、この竹田さんの意見を参考にして支那中国との距離をとったほうがいい。
「女性が夜一人で歩ける国は日本だけ。日本は安定している」
東京オリンピックは、前回、落選して本当によかった。今回の当選よりも、あの落選が日本にとって重要である。その理由は、例えば前回で決まっていれば、その決定の後に東日本大震災を見舞われたわけで、あと2年ですよ。この状況で東京オリンピックが開催できると思いますか。放射能のこともあって、おそらく2016年に東京になっていたら、中止になっていたかもしれない。これはイメージとしてもかなりマイナスになっていたところだ。そういった状況を見るにつけ、安倍首相は運のある宰相と言っていい」
 運のないやつというか、貧乏神に取り憑かれている宰相もいたね。大地震は起こるし、どこぞの漁船が海保の艦艇にぶつかってくるし、そもそも官房長官が貧乏神だったし(大笑)。
「戦争に負けるということは大変なこと。歴史を否定され、誇りをも否定される。アメリカは対日占領方針なるものを打ち出して、日本を政治的にも経済的にも文化的にも占領下においておこうという方針を固めた。その中でもメディアコントロールプレスコトロールはGHQが強力に進めた日本洗脳計画だった」
「そういった洗脳に染まってしまったのが、田嶋陽子であり福島瑞穂だった。彼女たちはけっして頭は悪くない。むしろいい。しかし、方向が間違っているので、頭が良くて努力するから、とんでもなく変なところに早く行ってしまう(笑)」
 田嶋陽子福島瑞穂を出してくるところなど、ワシャと考え方が似ているので、おもいきり拍手をしてしまった。もう少しで「竹田屋!」と大向こうを掛けるところだったわい。
アメリカは、手ごわかった日本が二度と戦争をしようと思わないように骨抜き政策をしようとした。コミンテルンの意思を受けたGHQ内のスパイは日本を赤化しようと画策していた」
「GHQが最後に産み落としていったのが日教組だった。日教組はまさに共産主義の手先となって、日本の教育の根幹の部分から崩壊させてきた。太平洋戦争を、大東亜戦争を、アメリカと戦争したことすら知らない世代が育っている」
「そもそもGHQの重要なポジションにいた人物が、後にソビエトコミンテルンのスパイだったことが判明している。つまり、GHQ(のその人物)が主導で行なわれた日本骨抜き政策は共産主義勢力の日本への浸透でもあったのだ」
「民族として成立する条件、それは歴史と神話である。例えばユダヤなどは全世界に散らばっていても、歴史と神話を共有しているので、ユダヤ民族として成立している」
「自然観、死生観、歴史観の3つで民族性が決まる」
「自然観の一つとして日本人は太陽を拝む。太陽を拝む習慣は諸外国にない」
「いつくしみの言葉、モノに「お」を付ける。「花」ではなく「お花」、「しぼり」ではなく「おしぼり」。日本以外では「フラワー」は「フラワー」でしかない」
「日本と欧米とでは考え方がそもそも違う。日本は他者のために生きる。欧米は個人(プライベート)を大切にする」
「神風特攻隊のことを欧米では理解不能だった。しかし、日本人の民族性(自然観、死生観、歴史観)を考えれば、他者のために生きる、故郷のために犠牲になる、国のために死す、それはしごく当然の流れであり、日本人だからこそ、ああいった最期にも折り合いを付けて出撃できたのだろう」
「もちろん、自分の短い人生と折り合いをつけて出撃していった若者たちと、最後まで言い訳と責任逃れをした上級軍人とは同列で論じられない」
「日本は自然とともに生きるが、欧米は大自然の管理を神から委ねられたと思っている」
「日本人は、自然・宇宙そのものが神であるという意識を持っている。だから自然を畏れる。欧米人は、人間を含む世界は神が創造したもので、人はそれを神から委ねられていると、解釈している。だから自然に対して上から目線である」
「日本人は楽しみながら仕事をする。楽しみながら仕事をする人には勝てません。欧米人は労働を懲役だと考えている(そのことは『旧約聖書』の中に書かれている)。だから言われたことしかしない。中国人は、要求以下のことしかやらない、というかできない」

 この他にもいろいろなことを話されたが、ワシャのメモからはこの程度しか拾えなかった。メモからおこしたので、ワシャの主観がかなり入っているかもしれないので、ご容赦を。
 当日、竹田さんの論文の「天皇は本当に主権者から象徴に転落したのか?」が配布された。熟読をしたが「天皇主権、国民主権」の嘘がよく理解できた。その論文はこちらで読める。ぜひご一読を。
http://www.apa.co.jp/book_report2/images/2009jyusyou_saiyuusyu.pdf