侵略国家の横車

 勝手にほざいていなさい。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120429/chn12042913180001-n1.htm
 沖ノ鳥島が日本の大陸棚の基点として国連から認められたことに対し、支那中国外務省が《「国際的に主流の見方は日本の主張を支持していない」と反論する談話を出し、同島が「岩にすぎない」との中国の立場をあらためて主張した》んだとさ。
 このところ支那中国は少しやり過ぎた。帝国主義国家の獣心をすでに国際社会は見透かしている。
 元外務省主任分析官の佐藤優さんがこんなことを言っている。
帝国主義は、相手国の事情など考えずに、まず一方的に自国の利益を主張する。》
 まさに支那中国はこれですな。
《それに対して、相手国が怯み、国際社会も反応しないときは、理不尽なやり方で帝国主義国は自国の権益を拡張する。それに対して、相手国が激しく抵抗し、国際社会も「ちょっとやり過ぎだ」と眉をひそめるような状態になると、帝国主義者は国際協調に転じる。》
 欧米各国の老練な政治家はみなそう思っている。
 
 日本、カザフスタン両政府がレアアース(希土類)鉱山を新規開発することで合意する見通しとなった。これは日本の外交得点となる。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012042901001443.html
 近攻遠交、一党独裁ではないカザフスタンと手を結べばいい。支那中国に頼らなくても世界経済は回せる。その姿勢を鮮明にすることが重要だ。

 世界最貧国がプルトニウム型の核実験を強行する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120429-00000000-reut-int
 困ったものだが、やると言っているのだからやるだろう。
 支那中国は背後にいて、北朝鮮に核実験行わないよう忠告しているようだが、
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE83O06720120425?rpc=122
 ミサイル発射も止められなかったのだ。核実験も抑止できまい。というか、支那中国と北朝鮮、同穴の一党独裁体制国家である。あるいは日米欧を牽制するために、裏で北朝鮮を煽っているのかもしれない。

 さて、このことを受けて日本はどうする。
 世界で唯一の核爆弾を落とされた国、世界で二番目の原発事故による汚染国だからといって、目と鼻の先の暴走独裁国家プルトニウム原子爆弾を装備するのを、指をくわえて見ているだけはいけない。だったら核装備するか。それも早計か……。
 でもね、ワシャはそれほど北の核兵器を恐れてはいない。だって、すでに日本は、核兵器が怖い国でなくなっているんだもの。
 その理由を言う。日本はこの狭い国土に50基もの原子力発電所を抱えている。そのひとつひとつに、福島第1原発と同様に、核燃料が詰まっている。別に核弾頭を日本に撃ちこまなくても、通常ミサイルで若狭湾沿岸の原発銀座を攻撃し、電気系統を破壊すれば、近畿から東海にかけて日本の中枢が壊滅するわさ。
 もっと極端なことを言えば、ミサイルなども要らない。安上がりに済ませようと思えば、工作船に30人ほどの兵士を乗せ、日本海沿岸に漕ぎ寄せ、直接、原発を制圧する。もしくは破壊すれば、同様の効果が見込める。
 北朝鮮も、自国の独裁体制を維持したいから、そんな極端な戦法には出るわけがない。日本が膝を屈し、土下座し、謝罪し、食料や金品を言うがままに貢ぎ続ければ、北朝鮮は、許してくださり、ミサイルを日本に向けて撃つことはないし、工作船を出すことも控えていただけるだろう。それが、仙谷由人福島瑞穂のめざすところなのだが、はたしてそれでいいのか。

 ワシャは、この国が好きである。この国の風土が好きである。この国の歴史、言語、文化を愛する人を、大切に思っている。それゆえに譲ってはいけないところがあると信じている。
 繰り返すが、支那中国は北朝鮮と同質だと認識したほうがいい。そして、その横車は、こちらが毅然とした態度を示すことで鎮静化する。
《相手国が激しき抵抗し、国際社会も「ちょっとやり過ぎだ」と眉をひそめるような状態になると、帝国主義者は国際協調に転じる。》
 ということなのだ。