忘年会の締めくくり

 昨夜、今年最後のささやかな忘年会を某所で……。
小さな駅のわきにある小さな居酒屋で、長崎産の生牡蠣や金目鯛の刺身を肴に熱燗をいただく。昨日あたりもぐっと冷え込んでいて、凍えた体に酒がしみていくのが心地いい。
 その後、ちょっと離れたところにポツンとあるダイニングバーにも顔を出して軽く飲む。カウンターに座って、友だちとたわいもない話をしながら、マスターの創る料理を眺めていたりする。
 そんなにたくさんの酒は飲まない。伊佐美のお湯割りと黒ビールを1杯ずつ。ほろほろと酔って、客も立て込んできたので、勘定をすませて「よいお年を」なんていうおきまりの挨拶を交して外に出る……と、雪が降っていた。初雪だ、それも少し強めの。でもね、学生時代には奥美濃のスキー場に棲んでいたので(笑)、街路灯に照らしだされて雪が流れる風情は嫌いではない。雪避けに役に立っているのかどうかわからない傘をさして駅を目指す。
 雪ってあったかいんですよ。来るときは晴れていて、風が強く突き抜けるような寒さだった。けれど、帰りは、風もいくぶんおさまり、雪のおかげで湿度もあって、それほどの寒さは感じない。お酒のせいもあるけれど、気持ちもほんのりとあったかい。平成25年のいい雪の幕引きになった。めでたしめでたし。