愉快なこと、不愉快なこと

辺野古埋め立て:承認に市民ら抗議、県庁に千人なだれ込む」というニュース。
http://mainichi.jp/select/news/20131227k0000e010201000c.html
 主催者発表で2000人、毎日新聞の報道では1000人となっている。まぁそれでも大した人数ではないが、今朝の朝日新聞にロビーに集結した左巻きの方々の写真があったので数えてみた。写真に写りこんでいる人がざっと420人。写真の枠からはみ出た人やたまたまこの時にトイレにいっている人もいるだろうから、100人を足しこんでも520人くらいか。後方に少し距離をおいて、所在なさげに立っている人(たまたまロビーにいた可能性の人)も数えたので、おそらくこの数字が実際に近いものだろう。
 これが情報の本質である。毎日新聞に書いてあるから、朝日新聞が言っているからそれが真実である、ということは少ない。写真に写っている人を数える暇人は、そうそういないだろうから適当にふかしておけ、てなもんですわ。
 旗竿がものものしくはためいている。「社民」「国交労」「日本共産党」「高退教」などなど。間違いなくここに集まった方々が国民の声を反映しているということはありえない。絶対少数である。この報道、写真を見て、少し愉快になった。

 昨夜から地元で年末警戒が始まった。地元の消防団のOBであるワシャも声をかけられて、子供たちの火の用心行列の誘導員として参加した。もちろん北海道や東北、上信越の皆さんに比べれば屁みたいな寒さですが……でもね、札幌から戻った時も、会津若松から帰ってきた際も、「愛知県は寒いな〜」と感じたのは事実です。
 ま、いいや。とにかく夕べはめちゃめちゃ寒くて、仕事帰りに「用心行列」に加わったので、スーツにコートという軽装だった。他の参加者は、フリースにダウンジャケット、毛糸の帽子に耳あてなど、万全の態勢で臨んでいる。それに消防巡視で、ビル風の吹く屋外に15分も立たされていたので体が冷え切ってしまった。
 消防団の先輩OBは、参加したお母さん連中に「○○ちゃん、寒いから温めて〜」とか言いながら抱き着いて「バシッ!」とかはたかれていた。でもね、けして嫌われているのではない。とても世話好きな人で、人気があるのだ。そういうセクハラまがいのことをしても許容されるというとても得な人なのである。見ていて愉快だった。

 その後、公民館の2階で参加した子供たちに、お汁粉やおにぎりがふるまわれた。町内会の皆さんと現役消防団員は、そのお世話で走り回っている。大人が温まれるのはその後になる。だから先輩OBをふくめて一般参加の連中は、1階の冷たい座敷で1時間ほど待機する。それでは申し訳ないと町内会長が「ビールでも飲んでて」と言ってくれた。ワシャはね、待ってようと思ったんですよ。でも、先輩が「じゃぁ少しだけもらおうか」ということになって、結局、5人で20本ばかりのビールを飲んでしまった。
 これが効いた。ビールの素飲みなんて久しぶりだったなぁ。ツマミがないのである。いやツマミはあった。しかし、まだ働いている人がいるのである。その人たちを差し置いてオードブルや菓子を食べるわけにはいかない(と言いながらビールは飲んでますが)。
 素飲みをしながら、消防団の先輩である喫茶店のマスターと大工の棟梁の話がとんでもないくらいおもしろかった。でも、ここで書いてもそのおもしろさを伝えられるほどワシャには筆力がない。ただ、腹をよじるほど笑ったのは久しぶりだった。このところどっぷりと仕事に浸かっていたので、こういった人との交流が薄くなっていた。日々をくよくよせずにタフに生きている普通の人の話が底ぬけに愉快だった。

 不愉快なことも併記しようと考えていた。しかしやめた。今日は愉快なことばかりにしておこうっと。