物騒な地域

 愛知県岡崎市の強盗殺人事件のことである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130815-00000031-mai-soci
 たまたま車で岡崎を走っていたら、まさにその現場に遭遇してしまった。JR西岡崎駅の西の踏切から北に200mほどゆくと左手に現場となった家が見える。
 家の周辺の農道には10台を超す警察関係の車両が停まっている。現場検証をしているんですね。黄色いバリケードテープで敷地の10倍くらいの規制区域が区切られ、立ち入り禁止となっている。その外側には制服の警官が立って通行者を監視していた。事件発生から数日が過ぎているのだが、意外とものものしいな。
 被害に遭った家を見てみよう。豪邸ではない。でも、この辺りでは大きな住宅の部類に入るだろう。2階のベランダに少し派手さがあるが、全体としては落ち着いたたたずまいが丁寧に造ってある。印象的なのは、敷地内に緑が多いということだろう。塀の向こう側に人の背丈よりも高い樹木が植えられている。これは賊にとってはいい目隠しになる。
 家の東側に水色に塗られた自転車道と県道が並行して南北にはしっている。元々用水があったのだが、何年も前に暗渠化されて、朝夕の通学通勤路として使われている。この自転車道の幅の分だけ、家は県道から奥まっていて、県道を行き交う車両から家の様子を見えにくくしているんだな。これも賊にとってはいい環境なんだろう。道路をはさんだ東側の一角は住宅地が混みあっている。ところが道路を横断すると、事件のあった家の周囲は、農地ばかりで、もっとも近いのが南にあるお寺なのだが、そこまででも60mくらいあるから、一軒家と言っていい。それだけに反対側の住宅地と比べると被害住宅まわりは無防備な印象を受ける。

 今年の2月以降、岡崎の矢作川以西から隣接の安城市東部の市境のあたりで放火が相次いでいる。聞いたところによると70件に迫る勢いだというから尋常ではない。4月に取りあえず1人の放火魔が逮捕された。大方はそいつがしたことになって収まりかけたのだが、また、ここにきてばたばたと付け火が始まっている。放火犯は岡崎に行ったり、安城に行ったりして放火を遊んでいる(怒)。
 今回の殺人事件はその放火エリアのど真ん中といってもいい位置にある。もちろんこの強盗殺人と放火とはホシは違うだろう。でもね、強盗にしろ放火にしろ、同一地域に犯罪者がうろうろしていることは明らかだ。もう一つついでに言わせてもらえば、ワシャの家だって被害にあっている。
 言ってしまえば、これは警察力の低下が招いていることではないのだろうか。警察というのは、実は旧態依然とした組織で、役所の中でももっとも後進的なところと言ってもいい。なにしろ組織防衛を最優先として、縦割りの弊害をもっとも有しているのが警察だ。とくに署の管轄にはうるさく、交通事故なんかでも、なるべくよその管轄区域に押し出そうという事例もあると聞いている。
 少なくとも放火犯については、安城署、岡崎署の連携がうまくいっているとは到底思えない。もう少しがんばってもらわないと、三河の住民は枕を高くして寝られない。つまりワシャも寝られないのでついつい寝酒を飲んでしまうのだった。