菅直人は下山する

 昨日、読書会があった。課題図書は『下山の思想』(幻冬舎新書)。五木寛之さんの宗教観から始まって、最終的には戦争論まで話が及んだ。2時間ほど激論をして、お腹もすいたので早々に居酒屋にしけ込むことにした。
 ワシャらの読書会は、ホワイトボードを多用する。いろいろなキーワードを書き留めたり、簡単な図や地図を画いて議論をするのである。だから、読書会が終わるとホワイトボードが真っ黒になっている。昨日は、それを某社の社長が黙々と消していた。それを他社の平社員が冷やかしながら笑って眺めている。フラットな読書会なんですね。
 次の課題図書は、堀越次郎『零戦 その誕生と栄光の記録』(角川文庫)に決定した。
 
 ニュースをいくつか。
 ミグ21戦闘機が北朝鮮の貨物船から見つかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130722-00000037-reut-s_ame
 でも、ミグ21ですぞ。平壌にできる武器博物館にでも展示する資料じゃないの?戦闘機が進化している現在、はたして複葉機ほどの働きができるかどうか。
 それでも、一時代ミグ21は名機であったことは間違いない。ソビエトが開発・生産し、冷戦下の東側諸国に配備されている。格闘性能が高く、後継機であるミグ23でも、その性能を凌駕できなかった。このため1万機を超す機体が生産されている。時は流れ、今は骨董品だけれども……。

 この写真をご覧いただきたい。なんと心細い写真だろう。
http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013072301001188.html
 圧倒的な土星の輪の下にポツンと光る青い星。生命をはぐくむ地球は宇宙の孤児なのだなぁ……とつくづく思わせる一枚である。
 現在の太陽系は、地球を除けば死の空間である。太陽系の中で、太陽からもっとも遠い天体がエリス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:2006-16-a-full-1-.jpg
という。その距離、太陽から145億キロと言われている。異論はあろうが、それが太陽系の大きさとするなら、太陽系という円盤の大きさは、6兆6000億平方キロとなる。それは広大な死の空間である。その中に唯一地球だけが、生命を乗せて宇宙空間の中に浮かんでいる。この儚さを想うと、人類が諍いをしている場合ではないと感じる。

 ジャーナリストの石井孝明氏の論説がおもしろい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130722-00010000-agora-pol
 第3代アメリカ大統領のジェファーソンの言葉を引いて「教育のない民主主義は無意味である」と言う。「付和雷同する民意というやつは胡散臭い」と言い換えてもいいだろう。これは、評論家の呉智英さんの言われた「選挙権免許制度」にも通じるものだと思う。
 昨日の読書会でも「選挙権免許制度」は議論の的になったが、これは一考に値する制度だというところで議論の決着をみた。

 民主党菅直人に離党勧告が出される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130724-00000004-asahi-pol
遅きに失した観は否めないが、それでも一刻も早く辞めさせた方が民主党のためだろう。鳩山由紀夫も5月にさかのぼって処分をするそうだが、急げ急げ。なんでこれを選挙前にできなかったかなぁ……。そうすればずいぶん傷は小さかったものを。あ、でもそうなると、岡崎トミ子あたりが復活する可能性も出てきたので、そういうことであるなら今が絶好のタイミングということか。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kousei3.htm
 衆議院民主党の名簿を見ると、仙谷由人鳩山由紀夫も消えた。これで菅直人が消えれば、ずいぶんと若返った名簿になる。参議院は、まだ輿石東などという骨董品が残っているが、このあたりも左巻き議員団とともに追い出すことができるならば、民主党の復活はありだと思う。ここが切り捨てられるかどうか。やっぱり無理かなぁ。