民主党の黄昏?

 佐賀選挙区の川崎実参議院議員に続き、香川選挙区の植松恵美子参議院議員民主党を離党する。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20130222-OYT8T01409.htm
 二人の離党そのものについてはどうでもいい。乞食と政治家は3日やったらやめられないとも言うから、1期目のお二人とも、政治家という職に恋々としておられるのだろう。おいしい地位を守るためには、そういう選択肢もあって然るべきだ。(ちなみに川崎氏は地元の首長への転身のため)
 問題は民主党である。おそらく7月の参議院の選挙までに19年組の参議院議員がポロポロとこぼれていく。沈没しかかった船から逃げるネズミは少なくあるまい。

 自見庄三郎氏もなにをやっているのか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130221-00000105-jij-pol
 記事にもあるように、19年の選挙で比例でお気楽当選をした自見氏は、政党間移動をすれば失職する。政治家を継続することが人生の目標になっているような爺さんに、そんな真似はできない。
 民主と組んで悪政を布いてきた国民新党は、もっとも強固な支持基盤であるはずの全国郵便局長会にも見放されて、にっちもさっちもいかなくなっている。こうなったら民主を捨てて自民党と合併して、自民党の比例名簿の上位に名前が載せてもらおう。そうすればもう1期おいしい職にありつける。その程度の損得ずくで考えているとしたら、国民をなめるのもいいかげんにしろ。こんなのに見限られているようでは……民主党だいじょうぶか。

 武田勝頼という戦国武将がいる。名将信玄がつくり上げた7か国にわたる大封土と最強の武田の大軍団を相続し、一時はその上に君臨していた。しかし、長篠合戦で織田信長に敗北し、そこからは坂を転がり落ちるように没落していく。う〜ん、厳密に言うと、武田家の没落は、長篠合戦が引き金にはなっているけれど、その主要因は、長篠以降の外交政治の失敗によるものだろう。西からの織田・徳川の圧力に対抗するために、当然のことながら背後を固めておかなければならない。このために関東の北条を組んだのだが、その後、勝頼はぶれる。このために信用を失墜し、北条から見切られてしまう。孤立した将は脆弱だ。あっというまに織田、徳川、北条、上杉などに食いものにされて、勝頼は敗残の将となり、天目山に落ちていく。この時も、勝頼の行列からポロポロと将や兵がこぼれていった。最後に残ったのはわずかな供まわりの兵だけだったという。

 どうも今の民主党を見ていると、武田宗家の滅亡と重なってしまうなぁ。たしかに担いだ大将はみんなモノが悪かった。しかし、民主党にはサヨクを除けば、出来のいい議員がいることも間違いない。バカがトップだったこと、サヨク勢力を取り込んでしまったこと、政治経験が浅かったことで、野に下ることになったが、ここから間違えてはいけない。とにかく党内に蔓延る日本の国益を損じようとしるサヨク勢力と決別するべきである。そうしなければ、民主党に明日はない。
 自民党老害だった。ここにきてようやく老害政治家たちの影響力を抑えこんできているように見える(見えるだけだけど)。
 民主党は左害だった。この旧態依然とした連中をどう処断していくか、ここに次の参議院議員選挙での生き残りが掛かっていると思う。

 橋下大阪市長も懸念している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130221-00000111-jij-pol&pos=1
「僕らと同じような価値観の人もいれば、真逆の人もいる。党としては、もう体をなしていない。価値観(の違い)によって分かれた方がいい」
 仰るとおり。竹島の日の式典に出席している松原仁氏もいれば、国会を欠席して韓国まで行って日本大使館に石を投げつける岡崎トミ子までいるのだから。

 自民党に対抗する勢力として民主党はあっていい。ここが先途である。